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絵葉書法話 51 【清風】

500写経会 絵葉書 51 清風



清風




   
ひまわり畑を吹き抜ける風を感じたとき、心地よい風を心でも感じた。

この風を「清風」と禅では言い、修行して心に清風を起こせる人を「仏」という。

自分で清風を起こすことはできないが、爽やかな風を心に感じることができるのは仏の心が自分の中にもあるからだと信じたい。

 





般若心経というお経の最後の部分に羯諦【ぎゃてい】という言葉があり、「行った者よ」と訳すことができます。



どこに行くのかと言えば、悟りの世界と言われるところです。



悟ったことがない私にとって難しい言葉です。



しかし「禅語」には悟りの世界を示す言葉があり、その一つが清風【せいふう】です。






1年目の大失敗や信じられないくらいの苦労をして耕し、種を植えたひまわり畑に多くの花が咲いたときに、畑を吹き抜ける風を感じるとともに、心地よい風を心でも感じることができました。




仏教では誰もが生まれたときから「仏の心」をいただいていると説いています。




「あなたは仏様と同じ心を持っているんですよ!」


とか


「あなたが仏様なんですよ!」


と説いているのです。


でも・・・


「私が仏!?」


私はなかなか実感することができませんでした。




しかし、自分で清風を起こしたわけではありませんが爽やかな風を心に感じることができたとき、仏の心が自分の中にもあると信じたいと感じました。







500写経会 絵葉書 51 清風 表


 清風【せいふう】 

   
 心の修練によって ありとあらゆるとらわれを捨て去った後の 清々しさを爽やかな風に喩えたもの

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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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