絵葉書法話 59 【与仏有因】

幸せの種を持っている
外から見たら何も植わっていないように感じても、水を与えると土の中にある種が芽吹いてくる。
同じように、私達の中にも外からは見えない大切な種が入っている。
後は、この種に御縁という名の水が与えられれば自然と幸せの花が咲く。
植木鉢に入った土に種を植えても、外から見たらわからない。
何も植えていない植木鉢にいくら水をやっても芽は出ないが
種が植えてあれば、雨などによって水が与えられれば 自然と芽を出し、花を咲かせる。
私達は生まれながらに仏の心をいただいている。
この心は目には見えない。
しかし、種が水を得て花を咲かせるように 私達の仏の心もやがて幸せの花を咲かせる。
その力になるのが“御縁”である。
雨が降っているときに植木鉢の上に傘をさせば種に水は届かず花が咲かない。
私達は普段から御縁という名の雨が降る世界を生きているが、ついつい濡れることを恐れて傘をさし御縁を遮ってしまうことがある。
幸せの種を持っていることを忘れなければ、自然と御縁を大切にすることができ やがて花が咲く。
幸せの種を持っていることを忘れずに生きていきたい。

与仏有因【よぶつ ういん】
仏と因有りと読む。仏様と同じ原因を持っていることを示す言葉である。仏様となる原因とは、仏様の心を持っていることであり、私達は仏様と同じ種を心に持って生まれていることを示す。
- 関連記事
-
- 絵葉書法話 57 【観世音】 (2019/11/16)
- 絵葉書法話 58 【南無仏】 (2019/11/15)
- 絵葉書法話 59 【与仏有因】 (2019/11/14)
- 絵葉書法話 【60】与仏有縁 (2019/11/13)
- 絵葉書法話 【61】仏法僧 (2019/11/12)