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絵葉書法話 67 光陰可惜【光陰惜しむべし】

500写経会 絵葉書作成ファイル 67 禅語 光陰可惜時人を待たず




光陰惜しむべし、時人を待たず 



幼い頃は夕日を見て悲しい気持ちにならなかったが、今は少しさみしい気持ちになる。


1日が終わることに気がつくと、自分に残された時間も1日短くなったことを実感するからだろう。


しかし残された時間を実感できることは“今を生きる”ことに直結している。







幼い頃、8月31日を迎えることは恐怖でした。


手つかずの宿題の山を目の前に、1ヶ月以上遊び続けた自分を恨むしかありません。


しかし、自分で自分を褒めるとするならばこの日の集中力はすごかったと思います。


なんだかんだ言っても宿題を終わらせ提出をしていました。


逆に考えれば、平等に与えられた夏休みという時間を毎日が8月31日のような気持で過ごしていれば、もっともっと成長できていたはずです。


過ぎ去った時間を悔やんでも帰ってきません。


自分に残された時間が少ないことを実感したとき、


「悔やむ時間がもったいない。それよりも、自分が集中して実践できたことを一過性のものとせずに少しでも継続していくことが大切だ。」


という言葉を思い出します。








500写経会 絵葉書作成ファイル 67 禅語 光陰可惜時人を待たず3

光陰可惜【光陰惜しむべし】 臨済録



時間が過ぎ去っていくことを惜しまなければならない。一瞬たりとも無駄に過ごしてはならないという戒めの言葉。
禅の道場では時間を告げるために打ち鳴らす板に「光陰可惜時不待人」光陰惜しむべし、時人を待たず と書かれている。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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