絵葉書法話 74 勿嫌底法・嫌う底の法勿し【きらうていのほうなし】

選り好みを捨てる
好き嫌いや損得で判断するから迷いが生まれる。
そんな選り好みと言う煩悩をお不動さん(不動明王)は持っている剣で断ち切り、迷いの世界から人々を縛り吊り上げてでも救い出す。
しかし、本当は選り好みを捨てる自分こそが不動明王であり観音様である。
あそこの観音様は優しい御顔だから好き。
あちらのお不動さんは怖い顔だから苦手・・・
そんな選り好みをする心さえ お不動さんは救ってくださろうとする。
そんな煩悩を持つものも 観音様は慈悲の心で導いてくださる。
しかし、大切なことは自分自身で選り好みを捨てることであり、私達にはそれを捨てる力を持っている。

勿嫌底法・嫌う底の法勿し【きらうていのほうなし】 臨済録
すべてのものにおいて、嫌うべきものは全くない。ものごとの真実の姿を見ようとするなら、好き嫌いや選り好みを捨て去ることが大切である
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