絵葉書法話 75【心心不異:しんじんふい】

私の心と 仏の心が ひとつになる
おはぎを食べるとき あんこと中身を分ける人は少ない。
しかし、仏の心と自分の心が1つだと気付かず分ける人は多い。
仏の心を自分と切り離し 遠くに求めるから迷いが生じる。
仏様も、お釈迦様も、どこか遠くにいらっしゃるわけではありません。
仏教では“自分の心と仏の心”と区別をすることなく生活をすることの大切さを説いています。
私達は、おはぎが出てくれば、迷わずあんこと中身が一体となった状態でいただきます。
同じように“自分の心と仏の心”を分けて考えるのではなく一体となるように努力を続けなくてはいけないのです。
努力の形は様々ありますが、その中のひとつに姿勢と呼吸を調え静かに手を合わせる合掌もあるのです。

心心不異 【しんじんふい】 臨済録
心の本性とその現われは別ものではない。
仏心と、今生活している自分の心は別ものではない。
臨済義玄禅師は「心心不異なるあり方を生き仏と名付ける」と述べている。
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