キャベツと予定を選んではいけない その2

前回の記事で
「選ばずに手に取ったキャベツをカゴに入れることが“選り好み”から離れる練習なのです」
と表現した和尚様の話しを紹介させていただきました。
※記事はこちらです
もちろん、キャベツを選ばないことだけが“選り好みをしない”練習ではありません。
私が本格的にお寺での生活を始めたころに“選り好みをしない”ための日常生活を紹介させてください。
あるとき、1人の和尚様に
「僧侶の予定は早い者勝ちだ。予定が決まったらすぐにカレンダーに書き込んで消してはいけない。」
と教えていただきました。
どんな些細な約束も先に頼まれたのならば、その約束を優先させなさい。
と言うのです。
当時の私は、何か頼まれると
予定表を見る
↓
同じ時間にすでに予定がある
↓
今頼まれたことと、以前に頼まれたことを見比べ、どちらの先順位が高いか考える
↓
予定を取捨選択する
と、いったことをしてしまっていました。
しかし、これは”選り好み”そのものなのです。
仏教では”選り好みをしない”ことの大切さや、選り好みが迷いや苦しみを作り出すと説いています。
そのことを説く僧侶が、日常生活の中で選り好みをしてはいけない。
そのために、普段から“予定は早い者勝ち”を徹底することが大切だと教えていただきました。
実際にやってみようと心がけていますが、「先約がありまして・・・」と言い出しづらく実行しきれていないこともありますが、これからも“予定は早い者勝ち”を実践していきたいと思います。
- 関連記事
-
- 顔は分かる、でも名前が分からない・・・ (2020/01/28)
- 印象的な言葉 【近くで見守ってください】 (2019/10/24)
- キャベツと予定を選んではいけない その2 (2019/10/22)
- キャベツと予定を選んではいけない その1 (2019/10/21)
- 心は簡単に折れない (2019/10/20)