同じ現象を見て何を感じるのか

中学校の理科で「水の循環」という勉強をします。
蒸発した水は上空で雲になる。
その雲から雨が降る。
雨は川となり、海に流れ込む。
海の水が蒸発し雲になる。
その雲から雨が降る。
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と、言うものです。
自分自身が中学生だった頃にも勉強し、教員をしているときにも黒板に絵を書きながら生徒に伝えようとしていました。
その当時は、深く考えず伝えていました。
先日「水流元入海」【 水 流れて もと海に入る 】」という禅語に触れたとき、ハッとしました。
中学校の「水の循環」と同じじゃないか! と感じたのです。
「水流元入海」【 水 流れて もと海に入る 】」は
水の流れを制御することは難しいが最終的には海に流れていくことから、世の中は多種様々だけれど、その根源はひとつであることを示す言葉です。
理科として習い、伝えていたことが禅の言葉としても使われていることに驚きました。
と、同時に同じ現象を見て心の問題としてとらえる禅の奥深さを改めて感じました。
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