所有するのではなく、共有する

夫婦を「人生のパートナー」と定義するなら、そこにあるべきは「所有」ではなく、自由意思に基づく「共有」であろう
非常に、分かりやすい言葉で人間関係を示している言葉に出会いました。
相手を意のままに操りたいと考えてしまうのが「所有」であり、互いを信頼し大切に想いあうことが「共有」なのだと思います。
これは夫婦間に限ったことではなく、様々な人間関係を築くうえで大切なことだと感じます。
相手を所有するのではく、相手と共有する
臨済宗妙心寺派の教えである“生活信条”に
人間の尊さにめざめ 自分の生活も他人の生活も大切にしましょう
とあります。これも「共有」の大切さを説いた言葉であります。
臨済宗最初の和尚様である、臨済禅師は
心が二つに分かれてはいけない。
仏の心と私などと、心が二つに分かれるから、迷いが生じるのです。
その心が一つになっていれば、それが生きた達磨であり、お釈迦様なのである。
と示されています。
仏様も、お釈迦様も、どこか遠くにいらっしゃるわけではなく、“自分の心と仏の心”と区別をすることなく心が1つだと実感することの大切さを教えてくれています
冒頭の
夫婦を「人生のパートナー」と定義するなら、そこにあるべきは「所有」ではなく、自由意思に基づく「共有」であろう
という言葉を使って“仏教・禅の教え”を伝えようとすると
成仏【じょうぶつ:悟りを開き仏となること】を「人の生きる道」と定義するなら、そこにあるべきは遠くにあると思い込んでいる仏を捕まえようとする「所有」ではなく、生まれているときからすでに頂いている仏の心を自分自身で「共有」することであろう
と言えるのではないでしょうか。
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