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二人三脚の思い出


500運動会190930

運動会の季節です。


地元の中学校、地域会、東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある保育園と、週末ごとにどこかで運動会が行われているように感じます。



私は運動会を見るたびに、子供の頃みた光景を思い出します。


それは、地域の運動会での光景であり、


二人三脚をしている大人が ものすがい速さで駆け抜けていく光景です。


スタートした直後は大きな声で


「いち、に、いち、に・・・」


と言っているのが聞こえてきました。


しかし、2人が近づいて来ているのに声は大きくなりません。


普通なら遠くでスタートした2人が近づいてくれば声は大きく聞こえるようになるはずです。


ところが声は大きくならないどころか、聞こえなくなってしまったのです。


声を出さなくても2人はピタッと一つになって、子供の自分が1人で走るよりも早く走っていたのです。


そして、2人は私の前を足音だけ残して走り去っていきました。






あの時の景色はいまだによく覚えており、今でも運動会に行くと無言の2人の男性が走り去っていく光景を思い出します。





昨日の記事の中で


臨済宗最初の和尚様である、臨済禅師は



心が二つに分かれてはいけない。

仏の心と私などと、心が二つに分かれるから、迷いが生じるのです。

その心が一つになっていれば、それが生きた達磨であり、お釈迦様なのである。




と示されています。


仏の心と 私の心は 決して別のものではない!と説いてくださっているのです。


と、紹介させていただきました。





二人三脚は2人でするものですが、息を合わせる必要すらなくなったあのときの2人の心はぴったりと1つになっていたのだと思います。


そのような瞬間があるのだから、「仏の心と 私の心は 決して別のものではない!」という言葉も信じられる気がします。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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