なぜ、お彼岸には“おはぎ”なのか!?

もうすぐ、秋のお彼岸です。
お彼岸と言えば“おはぎ”ですね!!
最近ではお彼岸という言葉も使われることが少なくなり、若者からすれば、「お彼岸と言えば“おはぎ”」はすでに死語かもしれません・・・
先日も坐禅体験にやってきた園児におはぎの写真を見せて名前を聞きましたが、正解率0%の難問だったようです。
では、なぜ「お彼岸と言えば“おはぎ”」なのでしょうか?
お正月には鏡餅を飾り、葬儀のときにはお団子をお供えします。これらと同じように
お彼岸におはぎを用意するのは、「大切な時には特別なものを!」という気持ちの表れだと考えています。
お彼岸にはご先祖様にお参りをします。
そして、ご先祖様にお供えするのがおはぎです。
仏様や御先祖様への御参りの際の御供え物は「できるだけのことをする」が前提となります。
お菓子を御供えするときにも「できるだけ良いものを御供えしたい」と言う気持ちが大切なのです。
と、いうことで「できるだけ良いお菓子」を御供えする必要があるのです。
様々なお菓子にあふれる現代では「できるだけ良いお菓子」と言われても、多くの種類のお菓子が出てくるはずです!
しかし、砂糖など甘いものが大変に貴重だった時代にはお菓子の種類は現代のように豊富ではありませんでした。そして、貴重な砂糖を豊富に使うお菓子の代表が「あんこ」や羊羹【ようかん】だったのです。ですから、
できるだけ良いお菓子 = あんこ
となるのです。
さらに、このあんこで普段は口にすることができなかった“もち米”を包むことは、本当の贅沢であり「できるだけ」の象徴だったことでしょう。
ですから、今でも“お彼岸にはおはぎ”という習慣が残っているのだと思います。
この習慣の意味を見つめ直し、ご先祖様を始め周囲の方々に支えられて生きていることを感謝し、自分自身もできるだけのことを周囲に対してして過ごすのがお彼岸なのかもしれません。
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