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草を刈る方法はいくつもある

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草を刈るときに、草刈り機は手放せません。


勢いよく回る刃が どんどん草を刈っていきます。


私は草刈り機を持ち同じフォームで、同じように力を入れて、前々と進んで行きます。


同じ道具、同じ人、同じフォーム なのに・・・


刈れる草と、刈りにくい草、刈れない草が出てきます。


不思議な物です。






背は高いけど細い草は力を入れなくてもバタバタ倒れます。


背が低くて簡単に刈れそうな草の方が、周囲の草と絡み合い草刈り機を使ってもなかなか刈れないことも多々あります。


そんなとき、役に立っていないように感じる草刈り機に怒りをぶつけそうになることもあります。


でも、草刈り機なしでは仕事が終わらないことを思い出し再びスイッチを入れるのです。






仏教では、私達の悩みや苦しみを“草”に例えることがあります。


掃除をしなければ知らないうちに草は一面を覆いつくします。


同じように、悩みや苦しみも いつの間にか私達の心を覆いつくしていきます。


だからこそ悩みや苦しみを取り除き続けることの大切さを説いています。


しかし、同じ道具、同じ人、同じフォーム なのに刈れる草と、刈れない草があるように、私達の悩みや苦しみをすべて解決するような魔法は存在しません。


それぞれの草にあった刈り方があるように、それぞれの悩みや苦しみにあった取り除き方があるはずです。


草刈り機を使って様々な草を刈るときには刃の向きやフォームなどを様々試しながら実践を続けています。






同じように、悩み苦しんだときには、お寺や地域に残る教えや習慣を実践し直すことも良い方向へと進むきっかけになるのではないでしょうか。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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