花火は消えてなくなるから美しい

私は花火が好きです。
夜空にパッと花開き、スーッと消えていく姿に感動します。
花火は、夜空に咲き散っていく花のような火なので「花火」と呼ぶのかもしれません・・・
花が美しいと感じるのは、咲いている姿だけではありません。
桜が散る姿に感動するように、花の散り際も美しく感じます。
きれいに咲いたとしても、時がくれば消えていく
こういった姿に私達は感動しているのかもしれません。
禅の大切な教えを短い言葉で表現したものを禅語といい、その中に「没蹤跡【もっしょうせき】」という言葉があります。これは、
何事も無心に行ない、心に跡をとどめず、執着しないこと
を意味しています。
花火が夜空にパッと花開き、スーッと消えていく姿に魅力を感じるのは、
スーッと消えていく姿に私達が目指すべき“心に跡をとどめず、執着しない姿”を重ねているからかもしれません。
“心に跡をとどめず、執着せず、スーッと消えていく”
実践することは難しいのですが、花火が消えていく姿を見たときに
「私達の本来の姿は花火と同じように執着せず、スーッと消えていくことが大切だ」
感じることから始めようと思います。
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