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畳の縁【ヘリ】に学ぶこと 【その4】

畳のヘリと、高い壁






槇の木 壁


道を歩いていると驚くほど多くの壁を目にします。


どこの家にも壁・塀があります。


なぜ、壁はあるのでしょう。


防犯のため、目隠しのためです。


と、言うことは壁も塀もないのに争い事などなく平和な世の中が理想だとも考えられます。





どのようにしたら、壁も塀もない平和な世の中になるのでしょうか。


以前の記事「畳のヘリを踏まないことと仏教が説く平等には強いつながりを感じる」の中で


誰しも生まれたときら仏様のような尊い心を平等にいただいている


と仏教では説いていると書きました。

誰しもが尊いことを実感できれば悪いことなどできません。

このことを忘れずに私達が生活をすることができれば、平和な世の中になることでしょう。






そのように、考えると「畳のヘリを踏んではいけない!」という古来からの教えは、平和な世の中へ私達を導いてくれる第一歩にな
るよう感じます。

これまで記事の中で“なぜ畳のヘリを踏んではいけないのか”を



身分の高い人(貴人)のために作った敷物の周囲のヘリは貴人との結界と考え踏まなかった。

→これが畳となったが、ヘリを踏まない習慣は残った






と紹介をしました。
※詳しくはこちらの記事もご覧ください。






逆に考えれば




ヘリを踏まない

→そこに結界があると感じる

→畳の向こうには見ることができないが尊い人がいると感じる

→自分の周囲には尊い人がいると感じれば悪いことなどできない

→悪いことをするひとがいないなら壁や塀はいらない

→壁や塀がなくても平和な世の中







とも考えることができます。

畳のヘリを踏まないことを意識することは、相手を大切にするための習慣であり、平和な世の中への第一歩となるのかもしれません。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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