fc2ブログ

開山忌での美しい光景 五体投地

五体投地【ごたいとうち】
「五体」とは全身のことを意味する言葉ですので、五体投地とは全身を投げ伏して仏様や、師匠などを礼拝するインドにおいて最も丁重な礼拝の仕方。 仏像や仏塔、僧侶に対して額と両肘、両膝を地に着けて礼拝をする。






500開山忌 五体投地 1906302


写真は昨日、東光寺(静岡市清水区横砂)で行われた開山忌【かいさんき】の法要中に導師が五体投地をしている写真です。


この写真の周囲はどのようになっているのでしょうか?



・・・このようになっています。






500開山忌 五体投地 1906303

導師の動きに合わせて全員が五体投地を行います。

「導師が丁寧に礼拝をしますので、どうぞ御一緒に五体投地をしてください。」

といった説明などしていません。これは、






1.導師が五体投地を始める

2.普段からお参りに来て下さっている方が導師の動きに合わせて五体投地をする

3.周囲の人も一緒に五体投地をする


といった流れと、“この日にお参りしてくださった方々が普段から、法事や行事の際に五体投地に親しんでくださっている”という良い習慣が作り出した美しい光景だと私は感じています。





そして、この写真を見ながら”良い習慣を受け継ぎ、実践し、後世に伝えていくこと”の大切さを改めて感じています。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

最新記事
カテゴリ
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる