開山忌での美しい光景 五体投地
五体投地【ごたいとうち】
「五体」とは全身のことを意味する言葉ですので、五体投地とは全身を投げ伏して仏様や、師匠などを礼拝するインドにおいて最も丁重な礼拝の仕方。 仏像や仏塔、僧侶に対して額と両肘、両膝を地に着けて礼拝をする。

写真は昨日、東光寺(静岡市清水区横砂)で行われた開山忌【かいさんき】の法要中に導師が五体投地をしている写真です。
この写真の周囲はどのようになっているのでしょうか?
・・・このようになっています。

導師の動きに合わせて全員が五体投地を行います。
「導師が丁寧に礼拝をしますので、どうぞ御一緒に五体投地をしてください。」
といった説明などしていません。これは、
1.導師が五体投地を始める
2.普段からお参りに来て下さっている方が導師の動きに合わせて五体投地をする
3.周囲の人も一緒に五体投地をする
といった流れと、“この日にお参りしてくださった方々が普段から、法事や行事の際に五体投地に親しんでくださっている”という良い習慣が作り出した美しい光景だと私は感じています。
そして、この写真を見ながら”良い習慣を受け継ぎ、実践し、後世に伝えていくこと”の大切さを改めて感じています。
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