黄金をさがす者は、すこしの黄金を見つけるのに、多くの土を掘る

昔、金の採掘を行っていた場所が現在では「砂金取り体験」などの観光地になっていることは珍しくありません。
私も挑戦しました。
砂金取り体験は、土の中から砂金を見つけます。
渡されたボールに土を取り、水の中で土を流していくと、ボール1杯の土の中から1粒程度の砂金が出てきます。
もちろん、出てこないことも多々あり、20分ほどの体験で数粒の砂金が見つかります。
砂金を血眼になって砂金を見つけてはしゃいだのが数ヶ月前です・・・
お釈迦様は多くの苦行を6年間重ね、その後 菩提樹の木の下で坐禅をされて悟りを開かれました。
禅宗の最初の和尚様である達磨大師【だるまだいし:ダルマ様】も9年間坐禅を続けられました。
2500年前古代ギリシャの自然哲学者で、「万物は流転する」つまり、「世界はたえず変化し続けていている」の言葉でよく知られているヘラクレイトスは
「黄金をさがす者は、すこしの黄金を見つけるのに、多くの土を掘る」
という言葉を残しています。
お釈迦様や達磨大師など多くの祖師方は、想像をはるかに超えた多くの土を掘ることで、尊い教えという金山を掘り当てたように私は感じます。
そして、その教えが今でも私達を導いてくださっています。
ボール1杯の土から1粒の砂金を見つけて一喜一憂する自分の姿は何だったのだろう・・・
「黄金をさがす者は、すこしの黄金を見つけるのに、多くの土を掘る」
という言葉に問われている気がします。
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