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黄金をさがす者は、すこしの黄金を見つけるのに、多くの土を掘る

500砂金取り1906


昔、金の採掘を行っていた場所が現在では「砂金取り体験」などの観光地になっていることは珍しくありません。


私も挑戦しました。


砂金取り体験は、土の中から砂金を見つけます。

渡されたボールに土を取り、水の中で土を流していくと、ボール1杯の土の中から1粒程度の砂金が出てきます。

もちろん、出てこないことも多々あり、20分ほどの体験で数粒の砂金が見つかります。

砂金を血眼になって砂金を見つけてはしゃいだのが数ヶ月前です・・・







お釈迦様は多くの苦行を6年間重ね、その後 菩提樹の木の下で坐禅をされて悟りを開かれました。

禅宗の最初の和尚様である達磨大師【だるまだいし:ダルマ様】も9年間坐禅を続けられました。


2500年前古代ギリシャの自然哲学者で、「万物は流転する」つまり、「世界はたえず変化し続けていている」の言葉でよく知られているヘラクレイトスは

「黄金をさがす者は、すこしの黄金を見つけるのに、多くの土を掘る」

という言葉を残しています。





お釈迦様や達磨大師など多くの祖師方は、想像をはるかに超えた多くの土を掘ることで、尊い教えという金山を掘り当てたように私は感じます。


そして、その教えが今でも私達を導いてくださっています。


ボール1杯の土から1粒の砂金を見つけて一喜一憂する自分の姿は何だったのだろう・・・

「黄金をさがす者は、すこしの黄金を見つけるのに、多くの土を掘る」

という言葉に問われている気がします。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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