保育園児の坐禅体験 【年長組】 第1回

小さい子供と大人が同じように転んだとき、大人の方がケガをしやすいと聞いたことがあります。
体の柔軟性の違いがあるためです。
子供はまだまだ体が柔らかいが、大人になると固くなる。
大人になって体が固くなるほど、そして年齢を重ねるほど転んでケガをしやすくなっています。
もちろん、大人になっていくとき 何もしない人と、体を動かして柔軟性を維持するようにした人ではケガのしやすさは違います。
では、体ではなく心はどうでしょうか?
やはり、心が固くなれば 心のケガにつながってしまいます。
しかし体と同様に心も固くならないように柔軟性を維持する必要があります。
心を柔軟にする方法は坐禅など多くあります。
その中でも効果的だと私が感じている1つが、五体投地【ごたいとうち】です。
五体投地とは仏教徒の最も丁寧な礼拝です。
五体とは全身のことで頭、両肘、両膝を地面に付き、全身を投げ伏して、相手の足を頭の上に頂く形で礼拝します。
五体投地をくり返すと謙虚になり、心に安らぎを得られると言われます。この習慣を身に着けることで私達の心は柔軟になっていきます。
※五体投地についてはこちらの記事でも紹介しています
東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある袖師保育園の園児達は毎月お寺に坐禅をするためにやってきます。
今月(4月)も、年長組の子供達がやってきました。
年長になって初めての坐禅体験ですが、彼らは年中組のときから1年間通っているベテランです。
坐禅の仕方も茶礼【されい:行儀よくお茶を飲む】は覚えてくれています。
ですから、しっかりと実践をしてもらいます。
でも、仏教のことお寺のことなどまだまだ学んでほしいことはたくさんあります。
せっかく坐禅体験にやってきてくれるのですから、お寺のことをもっと知ってもらいたいと私は考えています。
そこで、今月は坐禅体験終了後に五体投地【ごたいとうち】の練習をしました。
慣れない動きなので苦労はしていましたが、楽しみながら覚えてくれました。

年長組 第1回目の坐禅体験では
・これまでに覚えた坐禅や茶礼などの実践
・五体投地で心を柔軟にする
を学んでいってくれればうれしいです。
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