葬儀・葬式シリーズ 【12】 荼毘・焼香【だび・しょうこう】
この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われて子供坐禅会で私が話した内容をまとめたものです。
葬儀・葬式シリーズ 【12】 荼毘・焼香【だび・しょうこう】

見本になる人 ならない人
私は小さい頃から大人が嫌いでした。
えらそうに子供にごちゃごちゃ言うくせに、自分ができていない人を多く見てきたからです。
掃除をしろ! とい子供を怒るのに自分の部屋が汚い大人。
タバコは体に悪いから吸ってはいけない!と子供にタバコ臭い息を浴びせながら怒る大人。
人と仲良くしなさい!と子供に言うくせに、人の悪口ばかり話す大人。
酒に酔いつぶれながら、説教をしようとする大人。
人として生き方を伝える立場の人間が(学校の先生)、不倫をして生徒に見つかる。
・・・例をあげたらキリがありません。
だからといって子供時代の私がとっても良い人間だったかと言えば、もちろん違います。
大人になって悪いことをしていないか、精一杯いつも努力をしているのか?と聞かれれば、もちろん悪いことを気づかないうちにしてしまっているし、いつでも精一杯やっていると胸もはれません・・・
大人だから正しい、子供は全員純粋、大人は全員ダメ、子供は何も知らない・・・・
どれも違います。
みんな、それぞれの良さがあり、悪い所があります。
子供も大人の見本になる
だからこそ、子供達にお願いがあるのです。
それは、焼香の意味を覚えて実行して欲しいのです!
お葬式のときには焼香をします。
焼香には意味があります。
まずは、良い香りをお供えすること。
そして、もう一つが 自分の心身を清めることです。
焼香をすることで心身を清め、清らかな心でお参りをするための準備をしているのです。
本当なら、焼香を済ませた清らかの心でお参りをするならば、一心に亡くなった方のことを想ってお参りをすることができるはずです。
残念ながら、このことに気がついている大人は多くありません。
だからこそ、焼香修了後に隣の人とおしゃべりをしてしまう大人がいるのです。
お葬式中に携帯電話の音を鳴らすのも、ほぼ大人達です・・・
でも、大人は子供の行動をよく見ています。
子供達がしっかりとお参り出来ていれば、「まだまだ子供には負けてられない」という気持ちが出てきてしっかりとお参りをすることができます。
だからこそ、子供達には焼香は、焼香そのものと同じくらい焼香後のお参りが大切だということを覚えていてもらい、清らかな心のまま一生懸命お参りをしてください。
そうすることでお葬式にお参りに来た方々全員で亡くなった方を想いながら素晴らしいお参り・お葬式になるはずです。
今回は
焼香には自分の心身を清める意味もあり、清らかな心でお参りをするための準備をしている
と覚えてもらえればうれしいです。
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