葬儀・葬式シリーズ 【9】 引導法語【いんどうほうご】 その2
この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われて子供坐禅会で私が話した内容をまとめたものです。
葬儀・葬式シリーズ 【9】 引導法語【いんどうほうご】 その2

お葬式で、突然 和尚さんが 「かーーーっつ!!」と叫ぶのを聞いてびっくりしたことはありませんか?
または「喝を入れる」という言葉を使ったことはありませんか。
ある葬儀に参列していた方の中に赤ちゃんを連れた女性がいました。
葬儀が始まると赤ちゃんは慣れない環境にグズグズし始めます。
そして時より声を出して泣いたりしていました。
そのたびに女性は赤ちゃんを一生懸命なだめていました。
やがて時間が経ち落ち着いてくると赤ちゃんは気持ちよさそうに眠り始めました。
赤ちゃんをなだめていた女性も疲れたのかウトウトしています。
そのとき、「かーーーっつ!!」と導師(葬儀を中心になって行う和尚)が叫んだのです!
その瞬間、女性はビクッと体を動かしたのですが、赤ちゃんは静かに眠ったままだったのです。
その赤ちゃんの姿が妙に印象に残っています。
臨済宗では引導法語の最後に大きな声で「喝【かつ】」とお唱えします。
引導法語とは前回の記事で紹介をしたように
亡くなられた方の素晴らしさをたたえ、亡くなった方の死を悲しむ心を漢詩にしてお唱えすることで、亡くなられた方を仏さまの世界に導くことです。
※詳しくはこちらをご覧ください。
禅では、教えの伝達を文字や経典にたよらず師匠から弟子へと直接伝えていくことを大切にしています。
ですから、この「喝」も実は弟子に対して教えを伝えるための行為なのです。
亡くなれた方にも最後に迷いを断ち切り、悟りの世界に導くために「喝!」と大声で一喝されるのです。
言葉では表現することのできない禅宗の大切な教えを、この「喝」の一声にこめるのです。
ということは、お葬式中に「かーーーっつ!!」という声を聞いても、気持ちよさそうに寝ていて反応しなかった赤ちゃんは、断ち切る迷いがない状態だったのかと感じます・・・
今回は
お葬式で、「かーーーっつ!!」と聞こえたら、亡くなった方に大切な教えが伝わり、迷いが亡くなった!
と感じてもらえればうれしいです。
葬儀・葬式シリーズ 【9】 引導法語【いんどうほうご】 その2

お葬式で、突然 和尚さんが 「かーーーっつ!!」と叫ぶのを聞いてびっくりしたことはありませんか?
または「喝を入れる」という言葉を使ったことはありませんか。
ある葬儀に参列していた方の中に赤ちゃんを連れた女性がいました。
葬儀が始まると赤ちゃんは慣れない環境にグズグズし始めます。
そして時より声を出して泣いたりしていました。
そのたびに女性は赤ちゃんを一生懸命なだめていました。
やがて時間が経ち落ち着いてくると赤ちゃんは気持ちよさそうに眠り始めました。
赤ちゃんをなだめていた女性も疲れたのかウトウトしています。
そのとき、「かーーーっつ!!」と導師(葬儀を中心になって行う和尚)が叫んだのです!
その瞬間、女性はビクッと体を動かしたのですが、赤ちゃんは静かに眠ったままだったのです。
その赤ちゃんの姿が妙に印象に残っています。
臨済宗では引導法語の最後に大きな声で「喝【かつ】」とお唱えします。
引導法語とは前回の記事で紹介をしたように
亡くなられた方の素晴らしさをたたえ、亡くなった方の死を悲しむ心を漢詩にしてお唱えすることで、亡くなられた方を仏さまの世界に導くことです。
※詳しくはこちらをご覧ください。
禅では、教えの伝達を文字や経典にたよらず師匠から弟子へと直接伝えていくことを大切にしています。
ですから、この「喝」も実は弟子に対して教えを伝えるための行為なのです。
亡くなれた方にも最後に迷いを断ち切り、悟りの世界に導くために「喝!」と大声で一喝されるのです。
言葉では表現することのできない禅宗の大切な教えを、この「喝」の一声にこめるのです。
ということは、お葬式中に「かーーーっつ!!」という声を聞いても、気持ちよさそうに寝ていて反応しなかった赤ちゃんは、断ち切る迷いがない状態だったのかと感じます・・・
今回は
お葬式で、「かーーーっつ!!」と聞こえたら、亡くなった方に大切な教えが伝わり、迷いが亡くなった!
と感じてもらえればうれしいです。
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