葬儀・葬式シリーズ 【7】 鎖龕・起龕【さがん・きがん】
この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われて子供坐禅会で私が話した内容をまとめたものです。
葬儀・葬式シリーズ 【7】 鎖龕・起龕【さがん・きがん】

忘れないために
小学校に行くときに持っていくものって何ですか?
ランドセル・横断バック(静岡限定)・水筒、この3つは確実に持っていきますよね。
でも、私の娘は よく水筒を忘れていきます。横断バックを忘れたこともあります・・・
娘が出かけた後、机の上を見ると水筒がひとつだけポツンと寂しそうにしていることがあります。
横断バックは玄関に置いてけぼりでした。
忘れ物子供だけではありません。
もちろん大人もします。
私は、玄関の鍵を閉めたかどうか忘れます。
出かけた後、
あれ!?玄関の鍵を閉めたかな!?閉めた気もするし、閉めてないかもしれない・・・
そんな気持ちになるのです。
でもドキドキしながら帰ると、鍵は閉まっているのです。
鍵を閉めたことを忘れてしまっているのです。
丁寧【ていねい】に・集中して
このように、自分がしたことを忘れてしまう原因を脳科学者の方が説明をしていました。
「集中していないからです。」
この一言でした。
靴を履きながら鍵を閉める。
次の行動を考えながら鍵を閉める。
このような状態だと、鍵を閉めたことを忘れてしまうそうです。
鎖龕・起龕【さがん・きがん】
お葬式では鎖龕・起龕【さがん・きがん】の際にお経を読みます。
鎖龕【さがん】とは棺桶にフタをすること。
起龕【きがん】とは棺桶を運び出すことです。
フタをして運ぶだけならお経なんか読まなくていいじゃん!
と思う人もいるかもしれません。
しかし、大切な人が亡くなったとき、私達は「できるだけ丁寧に亡くなった方を送りだしたい」と考えます。
そのため鎖龕諷経【さがんふぎん】といって、棺桶にフタをする際のお経と回向と、起龕念誦【きがんねんじゅ】といって、棺桶を運び出す際のお経と回向をお唱えせずにはいられないのです。
丁寧にするから記憶に残る
一つ一つの行動を丁寧にすることで私達はしっかりとした記憶を作ることができます。
私はお葬式での鎖龕・起龕【さがん・きがん】は丁寧にお参りをすることを象徴しているよう感じます。
亡くなった方を丁寧に送ることができれば、亡くなった方を忘れません。
亡くなった方を忘れないと言うことは、亡くなった方が私達の中で生き続けてくれるのです。
私達の中で生き続けてくれると言うことは、私達はいつまでも亡くなった方から多くのことを教えてもらうことができるのです。
ですから、お葬式では鎖龕・起龕【さがん・きがん】というお参りをするのです。
今回は
お葬式では棺桶のフタをして運び出すときにも丁寧にお経をお唱えしお参りをします。
丁寧にするからこそ、亡くなった方と共に生きていくことができる。
と覚えてもらえればうれしいです。
葬儀・葬式シリーズ 【7】 鎖龕・起龕【さがん・きがん】

忘れないために
小学校に行くときに持っていくものって何ですか?
ランドセル・横断バック(静岡限定)・水筒、この3つは確実に持っていきますよね。
でも、私の娘は よく水筒を忘れていきます。横断バックを忘れたこともあります・・・
娘が出かけた後、机の上を見ると水筒がひとつだけポツンと寂しそうにしていることがあります。
横断バックは玄関に置いてけぼりでした。
忘れ物子供だけではありません。
もちろん大人もします。
私は、玄関の鍵を閉めたかどうか忘れます。
出かけた後、
あれ!?玄関の鍵を閉めたかな!?閉めた気もするし、閉めてないかもしれない・・・
そんな気持ちになるのです。
でもドキドキしながら帰ると、鍵は閉まっているのです。
鍵を閉めたことを忘れてしまっているのです。
丁寧【ていねい】に・集中して
このように、自分がしたことを忘れてしまう原因を脳科学者の方が説明をしていました。
「集中していないからです。」
この一言でした。
靴を履きながら鍵を閉める。
次の行動を考えながら鍵を閉める。
このような状態だと、鍵を閉めたことを忘れてしまうそうです。
鎖龕・起龕【さがん・きがん】
お葬式では鎖龕・起龕【さがん・きがん】の際にお経を読みます。
鎖龕【さがん】とは棺桶にフタをすること。
起龕【きがん】とは棺桶を運び出すことです。
フタをして運ぶだけならお経なんか読まなくていいじゃん!
と思う人もいるかもしれません。
しかし、大切な人が亡くなったとき、私達は「できるだけ丁寧に亡くなった方を送りだしたい」と考えます。
そのため鎖龕諷経【さがんふぎん】といって、棺桶にフタをする際のお経と回向と、起龕念誦【きがんねんじゅ】といって、棺桶を運び出す際のお経と回向をお唱えせずにはいられないのです。
丁寧にするから記憶に残る
一つ一つの行動を丁寧にすることで私達はしっかりとした記憶を作ることができます。
私はお葬式での鎖龕・起龕【さがん・きがん】は丁寧にお参りをすることを象徴しているよう感じます。
亡くなった方を丁寧に送ることができれば、亡くなった方を忘れません。
亡くなった方を忘れないと言うことは、亡くなった方が私達の中で生き続けてくれるのです。
私達の中で生き続けてくれると言うことは、私達はいつまでも亡くなった方から多くのことを教えてもらうことができるのです。
ですから、お葬式では鎖龕・起龕【さがん・きがん】というお参りをするのです。
今回は
お葬式では棺桶のフタをして運び出すときにも丁寧にお経をお唱えしお参りをします。
丁寧にするからこそ、亡くなった方と共に生きていくことができる。
と覚えてもらえればうれしいです。
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