葬儀・葬式シリーズ 【1】 お葬式とは

この記事は東光寺(静岡市清水区横砂)で行われて子供坐禅会で私が話した内容をまとめたものです。
葬儀・葬式シリーズ 【1】 お葬式とは
お葬式 【おそうしき】
お葬式とは何でしょう。
答えにくい質問ですね。
亡くなった方、つまり死んでしまった人とのお別れ会と思っている人が多いと思います。
お葬式でお別れを言ったり、お花をお供えしたり、手を合わせてお参りをしているときは自分が何をしているか分かります。
しかし、お坊さんが読んでいるお経を聞いていても、意味が分からない部分もが多いと思います。
お葬式に出たことがある人の中には
「お経を読んでいると思ったら、急に和尚さんが大きな声で叫んだり、突然楽器みたいなのを鳴らしたりして意味が分からなかった」
と感じる人もいるのではないでしょうか。
句読点 【くとうてん】
お葬式は、亡くなられた人を送るため式です。
しかし、それだけではありません。
残された私達がお葬式をすることで、命の大切さや重さに気付き、 どうやって生きていくかを勉強する場所なのです。
お葬式は句読点と言われることがあります。
教科書や本を読んでいると、点や丸があります。あれが句読点です。長い文章を読むとき句読点があると文章は読みやすくなります。
句読点がなくても読むことはできますが、句読点があればより多くのことを読み取ることも出来ます。
お葬式も同じです。
「お葬式なんて やらなくてもいいじゃん!」
と言う人もいますし、しなくても捕まって刑務所に入れられることもありません。
でも、亡くなった人としっかりとお別れをすることは大切です。どうやって生きていくかを勉強することも大切です。
さらに、句読点は正しく使わないといけません。
変なところに点があったり、点と丸の位置が反対になったりしていたら文章は読みにくくなったり意味が変わってしまいます。
お葬式も同じです。
お葬式では何をしているのかを正しく知ることで、気持ちのこもったお葬式をすることができるのです。
お葬式の中身を全部まとめて話すと話が長くなってしまいますので、続きはまた今度・・・
今回は
お葬式は亡くなった人と心を込めお別れをすることで、命の大切さを勉強する儀式。
句読点は正しく使うことで文章がより分かりやすくなるのと同じように、お葬式を正しく知って心を込めてお参りすることで私達の人生をより深くすることができる。
と覚えてもらえればうれしいです。
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