恐怖の忘れ物 【裸で坐禅会をしてしまった日】
外出中に玄関の鍵をかけたか、ガスの元栓をしめたか不安になる人は、その動作に集中していないから不安になる!
と教えてもらったことがあります。
靴を履きながら玄関の鍵をかけたり、歯を磨きながらガスの元栓をしめると、鍵をかけ・元栓をしめたといった記憶が薄くなるためだそうです。
何か他のことを考えながら鍵をかけるなどの作業をしても同じ結果になるそうです・・・
鍵をかけた・ガスの元栓をしめたなど忘れてはいけないことを忘れないためには“指差し確認”が効果的なのだそうです。
1つ1つのことを丁寧にすることで、しっかりと記憶に定着し、記憶をなくすなどの失敗を回避することができるのです。
丁寧な作業が記憶に定着することを思い出したのは、先日私自身が大失敗をしたためです。
先日、東光寺(静岡市清水区横砂)で開催している朝の子供坐禅会が終わって着替えをする部屋に入ったところ・・・・
なんと・・・
そこにあったのは・・・

絡子【らくす】!!
僧侶が着ているものの中で一番重要なものといっても過言ではない絡子がそこにあったのです。
「ただのエプロンだろ!」
と、思う人がいるかもしれません・・・
違います!!!
日本の僧侶は衣(和服)を着て、その上に袈裟【けさ】を身に着けます。
仏教が誕生した現在のインドやネパールの僧侶は1枚の布だけを身に着けています。これが袈裟です。
いつも袈裟で生活ができれば良いのですが、これは難しいのです。
そこで絡子【らくす】の出番です!
略式な袈裟が絡子なのです!
ですから、絡子はエプロンでも よだれかけでもないのです。
と、言うことは・・・
絡子をしていない → 袈裟を身に着けていない
なのです!!
インドなら、裸です!
恥ずかしい・・・
この日は、バタバタ準備をしながらあわてて着替えたため肝心なものを身に着けずに坐禅会を開催してしまったのです!!
裸で坐禅会をしていたようなものです・・・
1つ1つのことを丁寧にすることの大切さを改めて実感した出来事でした。
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