人間って何だろう!?

「人間と動物の違いは、宗教心があるかないかの違いだ」
と言っている人がいました。
「なるほど!」 と思ったのですが、「宗教心とは何だろう!?」 とも感じました。
調べてみると
宗教心とは神や仏などを認め、その畏敬から生じる敬虔(けいけん)な気持ち。
と書いてありました。
でも、気持ちって実際に見ることができません。
具体的に「神や仏などを認め、その畏敬から生じる敬虔(けいけん)な気持ち」を表すものはなんだろうと考えながら過ごしていると、ある言葉にぶつかりました。
臨済宗妙心寺派の教えである生活信条に
一日一度は静かに坐って 身と呼吸と心を調えましょう
人間の尊さにめざめ 自分の生活も他人の生活も大切にしましょう
生かされている自分を感謝し 報恩の行を積みましょう
と、あります。
静かに坐ることで心を調えることで自分自身の中にある敬虔な気持ちを感じることができます。
自分のことも、他人のことも大切にすると言うことは、自分の中や他人の中にある仏(仏の心)を認めることです。
もちろん、多くのことに感謝し恩返し(報恩)をしようとすることこそ、「神や仏などを認め、その畏敬から生じる敬虔(けいけん)な気持ち」の表れです。
「人間と動物の違いは、宗教心があるかないかの違いだ」
という言葉も納得できますが、私は「人間と動物の違いは何ですか?」と聞かれたら
「心を静かに、みんなのことを大切にして、ありがとうという気持ちを持って恩返しをすることができるのが人間です」
と答えると同時に「私は人間です」と言えるように生活をしていきたいと思います。