お彼岸【おひがん】を子供に伝える言葉

お彼岸です!
“暑さ寒さも彼岸まで”のお彼岸です!!
春分と秋分の日を中日(ちゆうにち)として前後3日、計7日間を「お彼岸」と言っています。
仏教での「彼岸」とは、「到彼岸(とうひがん)」の略で、悟りの世界(人間完成)に到達することです。
つまり、お彼岸の期間は悟りの世界に到達するために六つの正しい実践(六波羅蜜)をし、人間完成に向けて修行をする期間と言われています。
こうしたお彼岸の期間中に仏壇を掃除し、お花やぼたもち(おはぎ)・団子などをお供えし、菩提寺へのお参りやお墓参りをします。このようなお参りや御先祖様への供養は六つの正しい実践の一つです。
しかし最近は「お彼岸」と言われても、
「お彼岸??お彼岸って何??」
と分からない方も増えてきています。
「え、お参り?? いらないよ~。 めんどくさいし~。なんかいいことある?」
といった意見も聞こえてきます。
「盆暮れは休みだからお参りするけど、お彼岸は休みじゃないから・・・」
そんな言葉を聞いたこともあります。
「お彼岸」がどうしたら伝わるかとあれこれ考えているときに
“臨済宗ノート”【昭和38年 其中堂発行 伊藤古鑑著】の子供向けページに“おひがんまいり”の言葉を見つけました。
おひがんまいり
おてらの もりから かねがなる
あちらも こちらも みなさんが
かわいい こどもの てをひいて
おひがん まいりに でなされた
てんきも はれてる きもはれる
残念ながら このような光景は当たり前ではなくなってしまいました。
あちらも こちらも みなさんが
かわいい こどもの てをひいて
おひがん まいりに でなされた
激動の時代とも言われる現代を生きる人々にとって、お彼岸のお参りは縁遠いものになってしまったのかもしれません。
しかし、この言葉の最後はとっても大切だと感じます。
“てんきも はれてる きもはれる”
・
・
・
“きもはれる”
心が落ち着くのです。
縁遠くなってしまった昔の習慣の中にも、激動の時代を生きる人々にとって本当に必要な 心の安心 を生み出す大切なものがあるように感じます。
そして、このことを少しでも多くの方に知ってもらえるようにこれからも努力を続けていきたいと思います。
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