内側から光るから美しいもの

長女が小学校でランプを作ってきました。

うれしそうに部屋の電気を消してランプのスイッチを入れると描いた絵が浮かび上がります。
それを妹(次女)が興味津々で「私も、私も」といじりました。
原理を理解していない妹も電気を消してランプのスイッチを入れてランプを照らす・・・
・・・
・・・
・・・

浮かび上がりません・・・
「外からじゃ駄目だよ!中にライトを入れないと!」
長女が叱りました。
仏教では、自分自身が仏なのだと実感し生きていくことを目指します。
“臨済宗ノート”【昭和38年 其中堂発行 伊藤古鑑著】の子供向けページにも
おまえ、手もある。足もある。目もある。耳もある。口もある。
ほとけさまと 少しもかわらないのじゃ。それを悪く使うなよ。ほとけさまのように使え。
という臨済禅師の言葉が紹介されています。
自分自身が仏なのだと気がつくことはランプの光源を中に入れるようなものだと感じます。
いくら外から照らしても自分自身が仏さと気がつかなければ本来の姿を表に出しことはできません。
娘達のやり取りを見ながら、私も外から誰かに照らされることを期待してはいけない。
外から照らされても本来の姿を見ることはできない。
仏様と同じ人としての体や命をいただいた以上、自分自身の内側から光り輝くように精進していかなければいけないと感じました。
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