氷水は水になるか 氷になるか

氷水を室内に置いておけば、やがて水になります。
しかし、氷水を寒い場所や冷凍庫に入れれば氷になります。
白隠禅師坐禅和讃【はくいんぜんじ ざぜんわさん】というお経の中に
水と氷の如くにて 【みずと こおりの ごとくにて】
水を離れて氷なく 【みずを はなれて こおりなく】
という部分があります。
それは 水と氷のようなもので
水がないと氷はできません
という意味です。
「水」と言うのは 「仏様のような美しい心」で、
「氷」は「汚れてしまった心」を表現しています。
水は氷に変化するし、氷は水に変化します。と、いうことは
きれいな仏様のような心は汚れてしまうこともあるし、
汚れた心が 仏様の心になることもあるのです。
コップの中にある氷水は勝手に水になるわけではありません。
寒ければ凍り、温かければ溶けます。
氷が溶ける温度が必要です。氷水を包み込む温かさが必要です。
同様に私達の汚れてしまった心を仏様のような美しい心に戻すために必要なものがあるのです。
それこそが、環境と習慣です。
私達の日々の行動が、氷を解かすような温かい環境と習慣なのか 凍り付かせる冷たい環境と習慣なのかは冷静に考えれば分かります。温かい環境と習慣を選択しながら生きていきたいと感じる今日この頃です・・・
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