昔からの良い習慣は後世に自然と伝わっていく 【禅寺の習慣と誤嚥性肺炎】

僧侶になってから誤嚥性肺炎【ごえんせいはいえん】という言葉をよく聞くようになりました。
その名の通り、誤嚥・食べ物を誤って食道ではなく肺へ飲み込み、肺炎になるのが誤嚥性肺炎です。
高齢者の死因としてよく聞きます。
先日、誤嚥性肺炎の原因と予防方法を学びました。
原因の多くはうまく飲み込むことができない嚥下障害【えんげしょうがい】だそうです。
そして、予防方法が
1.複式呼吸の練習
2.発生練習
3.姿勢を正しての食事
とのことです。腹式呼吸をして、声を出し、姿勢よく食事をする・・・ そうです、お寺の生活習慣そのものです!!
1.坐禅は腹式呼吸(丹田式呼吸)を大切にしています。
2.大きな声でお経を読みます。
3.姿勢を正して真剣に食事をします。
お寺で昔から守られてきた良い習慣が、健康に過ごすための方法そのものだったのです。
嚥下障害を予防するために腹式呼吸をして、声を出し、姿勢よく食事をしよう!
と言われたから良い習慣が続いてきたわけではありません。
大きな救いがあると実践した人々が感じたからこそ、良い習慣は後世に自然と伝わってきた。
そして最近になって良い習慣が科学的に実証されてきたのだと私は感じています。
習慣 は 古臭く、守らなくていけないものではなく「大切だと感じるからこそ守らずにはいられない・大切な人に伝えたいと感じるもの」なのだと思います。
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