段差が低い階段の優しさ

ある場所で段差が小さい階段に出会いました。
話を聞くと、もともとは一段一段の段差が高い階段だったとのことです。
階段を主に使っていた方が高齢となったことで、周囲の方が段差を小さくする工事をしたそうです。
歩いてみると、段差の小ささに違和感を感じるほどでした。
下るときなどは 坂道を歩いているようにも感じます。
「こんな小さな段差にするくらいなら スロープにした方が良いのでは!?」
とも感じましたが、以前 高齢の方に教えていただいたことを思い出し、小さな段差の階段も優しいものだと思い直しました。
普段 東光寺(静岡市清水区横砂)の本堂に入る際は階段を使います。
しかし、組み立て式のスロープもあるため必要な時にはこのスロープを出します。
車椅子の方はスロープを使って本堂に入っていただけるのですが、普段から階段で本堂に上がっている高齢の方はスロープが出ていると
「段差がないから怖い、上がりにくし 下がりにくい」
と言います。
段差があるとつまづきやすいと思ってしまいますが、
「段差があると分かっていれば、その段差が目印になって歩きやすい」
と教えていただきました。
小さな段差が続く階段を下りながら、この言葉を思い出すと
小さな段差には 高齢になっても自分の足で歩いてもらいたい、さらに自分の足で歩くことで その方の健康を願う気持ちが込められているように感じました。
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