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捨てる と 生かしきる その5 【合掌の心】


これまで 捨てること と 生かしきること についていくつかの記事を書かせていただきました。



捨てる と 生かしきる その1 【鉄拳の話し】
捨てる と 生かしきる その2 【亡くなった方を生かしきる】
捨てる と 生かしきる その3 【落ちている木の棒】
捨てる と 生かしきる その4 【備え付けの家具】



興味のある方は是非御一読ください。







800写経会 絵葉書作成ファイル 65


合掌の心の表す言葉に



 右仏 左衆生と 拝む手の 中ぞゆかしき 南無の一声



というものがあります。



 手を合わせると、すでに頂いて私達の中にある仏の心と一つになり、敬いの心である「南無」という気持ちが自然に湧いてくるものです。



という意味です。




右仏 左凡夫  【みぎほとけ ひだりぼんぷ】



と書かれていることもありますが、どちらにしても




右手が仏 左手が煩悩や迷いがある私達を表しており、これを合わせることの大切さを教えてくれています。






この言葉を聞いて




右手は尊い仏様、左手は煩悩があるからダメな手だ。よし、左手を切り落としてしまえ!!




とはなりません。







どちらかだけを大切にするのではない。

どちらかだけを排除するのでも無い。

右手も左手もお互いが支えあう合掌の姿こそが尊いのです。





この合掌の姿そのものが、すべてを生かしきる姿なのだと思います。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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