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捨てる と 生かしきる その3 【落ちている木の棒】

私は、冬から春にかけて東光寺(静岡市清水区横砂)の観音山の山道を整備しています。

※今年の整備と山開きの様子はこちらの記事で紹介しています。




600山道の落とし物

夏が過ぎ、秋が深まると山に入ります。


すると、いろいろなものが落ちています。


落ち葉、ゴミ、枝・・・・


本当に、たくさんの物が落ちています。






先日、子供と一緒に山の整備の為に道を歩いていると大きな枝が落ちていました。


私は枝を見たときに


「あ、大きくて邪魔だな。どかさないと!」


と思いました。しかし、同時に


「この木は何かに使えないかな!?」


と思いつきました。そして、



「燃料になるかな!!? それとも流木のように飾るのが良いだろうか!?」



などと考えていました。






しかし、子供は何も迷うことなく、枝を手に取って振りまして楽しそうに遊んだのです。



この姿を見たときに、私はハッとしました。




私は「邪魔だな」とか「燃料になるか!?」、「ほかの使い道は??」



と考えてしまい、枝に手を伸ばすことができませんでした。






一見すると、様々な使い方をすることによって 落ちている木の棒(枝)を生かしきっているように感じます。



しかし私は、生かしきったのは子供の方だと感じました。



何も余計なことを考えずに、素直に大きな枝を拾い、素直に遊ぶ。

この姿こそが、自分自身の素直な心を生かしきった 姿なのだと感じます。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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