今、自分にできることを精一杯 【過去の不二に学ぶ 第59号】
寺は放ったらかしですよ。お墓参りの人も訪れているというのに、お寺としての活動をしていない。和尚は、もうボーっとしてしまってね、情けなくてね。
祥福寺専門道場(当時) 河野太通老師の言葉です。

阪神淡路大震災で自らも被災しながら、被災者の為に尽くされた和尚様が臨済宗青年僧の会の機関紙「不二【ふに】」で示された言葉です。
臨済宗青年僧の会(臨青)は昭和55年1月に「青年僧よ立ち上がれ、歩め」をスローガンに掲げ発足した全国組織です。この臨青の機関紙が「不二(ふに)」です。
私は現在、臨済宗青年僧の会 ホームページを担当させていただいています・・・
※ホームページはこちらです。
不二59号(平成7年6月)は、阪神淡路大震災の直後から行われてきた僧侶による被災地での取り組みが紹介されています。
先ほどの言葉は、河野太通老師がインタビューの中で「被災寺院の悩みとこれからのこと」と題し話してくださった部分です。
全文はこちらです。
辛いことがあれば休みたくなります。
ましてや阪神淡路大震災という大きな震災に遭い苦しんでいるのは一般の人も僧侶も同じです。しかし、河野太通老師はあえて厳しい言葉で伝えてくださったのです。
自分が苦しんでいるとき、人々も苦しんでいる。だからこそ僧侶は今できることを精一杯やらなくてはいけない。
さらに老師が自ら様々な行動をすることで言葉だけでなく、その姿でも私達に多くのことを伝えてくださっているように感じます。
和尚は、もうボーっとしてしまってね、情けなくてね。
このように言われないよう、実践を積み重ねていきたいと思います。
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