保育園児の坐禅体験 【平成30年11月】 年長組
東光寺(静岡市清水区横砂)の境内にある袖師保育園の園児達は坐禅体験にやってきてくれました。

彼らは年中組から毎月1回東光寺の本堂にやってきます。
ですから、年中組は8回目の坐禅体験。年長組は20回目の坐禅体験です。
坐禅体験は、坐禅やお参り、茶礼(されい:行儀よくお茶を飲む)を行います。
園児達はすっかり慣れたようです。
年長組は10分以上の坐禅を2回行いますが、坐禅が終わってから「足が痛い!」と言う子は誰もいません。
スタスタと立ち上がりお参りに行くことができるほどです。
成長していく子供達と一緒に坐禅ができることに喜びを感じます。
さて、せっかく園児がお寺に来てくれるので、少しでもお寺のことを知ってもらいたいと考え、毎回 仏教豆知識シールを特製の坐禅手帳に貼ってもらっています。
11月は年長組と年中組で伝えることを変えてみました。
年長組には

仏教聖典の言葉から作った「賢い人と 愚かな人」というシールを配りました。
その後、次のような話をしました。
お家の人がみんなを叱ってくれることがあると思います。
保育園の先生もみんなのことを叱ることがあります。
他にもいろいろな人が君たちのことを叱ってくれます。
叱ってもらったとき「ごめんなさい。」と言って悪い所を良くしていくことができる人を賢い人と言います。
反対に「そんなことない、それはね・・・」などと言い返したり、「うるさい!!」と怒ってしまう人は愚かな人・おばかさんです。
でも、怒られたとき「ちがうもん!!!」と言いたくなりますよね。
どうしても怒ってしまいます・・・
では、どうしたら良いのでしょう。
ひとつの方法を紹介します。
それが、今日の坐禅でやった呼吸です。
ゆっくりと息を吐いて ゆっくり息を吸う。
この坐禅の呼吸をすると、少しは心が落ち着きます。
そうすると、叱ってくれている人の言葉が心の奥まで入ってきます。
そうなれば、もう大丈夫!
後は、叱りながら教えてもらったことをやるだけです。
これで、みんなも賢い人です!!
でも、怒られたときにだけゆっくり息を吐こうとしても なかなかできません。
いつも練習しておくことも大切です。
今日の坐禅体験はその練習です。
練習はお寺でしかできないわけではありません。
どこでもできます。教室でも家でもできます。
これからも、気がついたときに姿勢を良くして、ゆっくり息をしてみてください。
それが賢い人になるための大切な練習です!
このような話をすると、園児達が「はーい!」と大きな声で返事をしてくれたので、話の内容が伝わっと信じています・・・
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