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目線を下げると見えてくるもの



東光寺(静岡市清水区横砂)の境内には菩提樹の木があります。



夏には緑の葉が生い茂り、秋になると黄色くなり、冬になると落ちます。




600菩提樹とお茶の花1




先日、葉が黄色くなり始めたことに気がつき写真を撮っていました。





600菩提樹とお茶の花2





すると境内の保育園に通う園児が菩提樹の方を見ながら


「あ、花がたくさん咲いている!!」


とうれしそうな声を上げたのです。


「花??」


菩提樹の花は6月頃に咲きます。


今は10月下旬。咲いているはずがありません。





少し腰を下ろして園児の目線を確認すると、彼の目線は菩提樹の下のお茶の花を見ていたのです。




600菩提樹とお茶の花3



菩提樹の下に植えてあるお茶の木にはたくさんの花が咲いていました。


確かにこの時期はお茶の花が咲きます。


私は菩提樹ばかりに目がいってしまい足元に気がついていなかったのです。



600菩提樹とお茶の花4




お茶の花を見ながら、園児と私の目線の高さの違いに気がつきました。


成長し体が大きくなり、自分でも気がつかないうちに目線が高くなってしまっていました。


そして、自分の足元を見ることができていなかったのです。




実るほど頭が垂れる稲穂かな



頭が下がれば足元が見えるのに、私は頭を下げることを忘れて日常を送ってしまっていたのです。



園児の目線の高さに大切なことを教えていただいた朝の出来事でした。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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