冷たいお茶に学ぶ その2

慣れた味をおいしいと感じる
前回の記事で「慌てて作った冷たいお茶をおいしいと言ってもらってホッとした」ことを書きました。
普段、冷たい緑茶作るときには6時間以上冷蔵庫の中に入れて作ります。
しかし、その日は冷たいお茶を作り忘れ、お湯も使ってお茶を入れて氷で冷やしました。
すると、お茶の色も味も違うものになりました。
※記事はこちらです。
このことから少し感じたことがあります。
慌てて作った冷たい緑茶をおいしいと言ってくれたのは、普段から緑茶を飲む習慣がある人でした。
反対に、6時間かけて作った冷たい緑茶をおいしいと言ってくれた人は、普段はお茶を飲む習慣がない人でした。
(私個人の感想です)
以前ある人が
おいしいと感じる味は、慣れた味だ!
世界の人達が共通しておいしいと感じるものなどほとんどない。
それよりも小さい頃から慣れた味を私達はおいしいと感じているのだ!
と言っていました。
慌てて作った冷たい緑茶の味は、普段通りお湯で入れたお茶を冷やした味と同じです。
つまり、普段から緑茶を飲む習慣がある人にとっては「いつもの味」です。
だから、おいしいと感じてくれたのだと思います。
「いつもの」はとても大切なことだと実感しました。
臨済宗妙心寺派の生活信条には
一日一度は静かに坐って 身と呼吸と心を調えましょう
という言葉があります。
私達が普段の生活を送る上で大切にする教えです。
何か特別なことを普段の生活で求められているわけではありません。
「いつもの生活」が大切なのです。
その「いつもの」をより良くするために「一日一度は静かに坐りましょう」と教えてくれているように感じます。
小さい頃に良い習慣に慣れておくことは大変良いことです。
すると、その良い習慣が自然と「いつもの」に変化していくように感じます。
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