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坐禅なんてしても心は調わない その2

坐禅を経験した人に感想を聞くと


「坐禅をすると頭がからっぽになると思ったけど、いろいろ考えてしまいました。」


と言う人がいます。


実は、私もそうです。


初めの頃は、坐禅が始めた瞬間から終わるまで頭の中をグルグルと色々なことが飛び回っていました。


500障子と壁1809205


先日のブログで


障子のような壁を見て、坐禅は遠くから眺めているより、実際にやってみることが大切だと感じる


と書きました。

※記事はこちらをご覧ください。





坐禅は実際にやってみることが大切なのに、やってみたら頭の中をグルグル・・・



それでいいの?と思われるかもしれません。



しかし、私はそんなときに「坐禅をすると頭がからっぽになると思ったけど、いろいろ考えてしまいました。」と感じた人に対してある和尚様が発した言葉を思い出します。




坐禅をして無になれる人なんて、そうはいませんよ。

それよりも静かに坐って頭の中にいろいろと出てくることに気がつければいいじゃないですか。

気がつけば対処方法も考えられるし、なによりも

普段から頭の中がゴチャゴチャしていることに やっと気がつけた ということでしょ!






普段の生活で、自分なりには落ち着いて生活ができているつもりの私には衝撃の体験と言葉でした。


坐禅をしたら頭の中をグルグルという経験と、この和尚様の言葉を聞いて自分の心の現在地が分かったように感じたことをよく覚えています。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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