写経会のときに どんな話しをしているの? その61 その1

東光寺(静岡市清水区横砂)では除夜の鐘を撞くときに「竹ろうそく」を境内に飾ります。
※これまでの開催の様子はこちらをご覧ください。
始めたときは「ろうそく」を使っていたのですが、昨年はろうそく型のLEDライトを使いました。
事前に本物の数個のろうそくと比較して「問題ない」と判断し本番を迎えました。
しかし・・・実際に800個の光を見たときで印象が違ったのです。
私は正直、
「暗い・・・失敗した」
と感じていました。
LEDライトは私の発案です。
多くの方と共に準備をして実行をしたのですが、暗いと感じる結果に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
しかし、片付けをしたときに気持ちが変わりました。
暗いと感じていたLEDライトを竹から取り出す作業をしていると、LEDライトがたまっていきます。

1つ1つは暗いと感じていたライトですが、たくさんの光が集まると幻想的な光景になります。
まるで光り輝く宝の山のように見えたのです。
その光景を見たとき、「LEDライトは失敗だ」と感じていた私自身の思い違いが恥ずかしくなりました。
たくさんのLEDライトが集まったから初めて美しい光景を作り出したのではなく、もともと、LEDライトひとつひとつが美しく輝いていたのです。
私は、そのことに気がついていなかったのです。
ひとつひとつが美しいから、集まった光景はさらに美しくなる。
ひとつひとつが輝いているという事実に気がついていれば「LEDライトは失敗だ」と感じることはなかったはずです。
たくさんの光が集まると幻想的な光景を見ながら、小さな光の美しさに気がつくことができなかった自分の未熟さを感じていました。
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