仏教豆知識シール 【白隠禅師 坐禅和讃 その3】
全部をまとめて1つの記事で紹介すると長くなりすぎますので3回に分けて紹介させていただきます。(この記事は【その3】です)
※【その1】はこちらをご覧ください。
※【その2】はこちらをご覧ください。









いわんや自ら廻向して
直に自性を証すれば
自性即ち無性にて
已に戯論を離れたり
因果一如の門ひらけ
無二無三の道直し
無相の相を相として
往くも帰るも余所ならず
無念の念を念として
謡うも舞うも法の声
三昧無礙の空ひろく
四智円明の月さえん
この時何をか求むべき
寂滅現前するゆえに
当処即ち蓮華国
この身即ち仏なり
ましてや、自分から修行【回向:えこう】をし、
"回向:功徳を積んだとき、その功徳を自分一人のもにせず、本尊様や御先祖様、世間の多くの人々に差し向けること。"
本来の自分を感じとることができれば、生死や男女などの区別なく、すでに愛着や煩悩から離れているのです
原因と結果は切り離すことのできないように、私達と仏様も切り離すことはできません
ただ1つの真実の道をまっすぐに歩みましょう
世界が姿形などにとらわれない自由自在な世界だという真実に気が付けば、どこにいても「そこ」が心安らぐ我が家となります
こだわりのない、ほどけた心で過ごすことができれば、歌ったり踊ったりすることを含めて全ての行動が仏法を表します
心を落ちつけることで、何もさえぎるものがない大空のように、心は自由で広いことに気が付きます
悟りという清らかな月が輝いています
このような時に、何か他に求めるものがあるのでしょうか
様々な欲望が消え、心が静まり、究極のやすらぎを得られた今
「ここ」こそが極楽であり、
「この身」こそ仏様なのです
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