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「めんどくさい」を調べてみた

500心を磨く布巾2



東光寺(静岡市清水区横砂)で以前(かなり昔)配った布巾の言葉です。



500心を磨く布巾1

毎日みがこう 心と佛だん


と、書いてあります。



東光寺は禅の教えを大切にする禅宗のお寺です。



禅宗では「坐禅」を大切にしますが、それ以外の掃除や食事などの日常も修行の一つとして大切にします。



昔から 「掃除をすることで自分の心が磨かれる」とよく言います。



しかし、いざ掃除をしようとすると、ついつい「めんどくさいな」と感じてしまいます。






そこで、「面倒くさい【めんどうくさい・めんどくさい】」という言葉に興味を持って辞書を引いてみました。



いかにも面倒に感じられる。わずらわしい。





と書いてあります。



そこで、「面倒」を調べてみると



手間がかかったり、解決が容易でなかったりして、わずらわしいこと。





とあるのです。



「めんどくさい」は煩わしい【わずらわしい】のです。





そこで、「わずらわしい」を調べてみれば



心を悩ましてうるさい。





と書いてあるのです。



と、いうことは



私達が「めんどくさい」と感じたとき、それは心が悩んでいるときと言っても良いのかもしれません。



昨日の記事で


「ゆったり坐って、ゆったり呼吸をすること(坐禅)で、心にたまった汚れを掃除していきましょう」



という言葉を紹介しました。
※記事はこちらです。



心にたまった汚れとは、心の悩みのことであり、「めんどくさい心」です。



もちろん心の掃除方法は坐禅だけではありません。



「毎日みがこう 心と佛だん」という言葉の通り、本当の掃除も心をみがきます。



でも、掃除が「めんどくさい」。特に誰かに「掃除をしなさい」なんて言われたら余計に「めんどくさい」と感じてしまいます。



しかし、ピンチはチャンス。その「めんどくさい心」をきれいにする方法こそが「めんどくさいこと」なのです。




このことを昔から「苦労は買ってまでしろ」と表現しているのです。



お寺のことに関われば関わるほど「めんどくさい」と感じることが多くあるかもしれません。



しかし、この「めんどくさい」には「その先」があることを伝えていくことが僧侶の務めの一つだと感じる今日この頃です。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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