何度聞いても良いものは良い!

静岡東教区で行われた「花園地方大会」で、印象に残ったことがたくさんありました。
※全体の流れはこちらの記事で紹介しています。
第1部から第3部の3部構成で行われた「花園地方大会」ですが、第1部から第3部それぞれが印象深いものでした。
第3部は講談【こうだん】です。
私が講談と出会ったのは1年半ほど前です。
その時の様子はブログでも紹介していますので、興味のある方はこちらも是非ご覧ください。
講談【こうだん】と落語は一見すると似ているように感じます。しかし、何が違うのかは 講談協会のホームページに書いてありました。
以下転記
「講談」と「落語」はどう違うの?
「講談」「落語」はことあるごとに比較されています。
その違いは一体どこにあるのでしょうか。簡単に言ってしまえば、「落語」が会話によって成り立つ芸であるのに対し、「講談」は話を読む芸という言い方ができます。
勿論、読むといっても単なる朗読とは違い独特のしゃべ調子と小道具の使い方で展開される訳なのです。よく使われる小道具として有名なのが張り扇と釈台(机)です。
張り扇で釈台を叩きパパンという音を響かせて調子良く語ります。この小道具を巧みに使った芸こそ「講談」ならではのものです。
また、「講談」は「落語」と比較して歴史が古く、奈良、平安の頃にその原型が見られます。
但し、一般に良く知られる「講談」の始まりは「太平記読み」とされています。食に困った浪人が老若男女を集めて「太平記」を面白おかしく読んで聞かせたというものです。
これが「講談」のルーツです。
と、あります。
もっと詳しく知りたい方は講談協会のホームページをご覧ください。
私が初めて講談を聞いたのは講談師の一龍齋 貞弥【いちりゅうさい ていや】氏が話してくださった白隠禅師の有名な逸話でした。
迫力、臨場感ある世界が作り出され大変驚くと同時に感動をしました。
このとき、多くの聴衆中に10人前後の臨済宗の僧侶がいましたが、全員が
「知っている話なのに、涙が出そうになった(出た)」
と感じていました。
もちろん、私も感動をしました。
そして、今回の「花園地方大会」で登壇された講談師はなんと一龍齋 貞弥【いちりゅうさい ていや】氏。

話された内容も同じ白隠禅師の逸話である「濡れ衣和尚 白隠さん」。
ですから、私は同じ内容の話しを同じ方が話す現場に2回いたことになります。

しかし、2回目も1回目と同様に感動をしました。そして同時に、同じ話を聞いているのに感動を与えてくださる一龍齋 貞弥【いちりゅうさい ていや】氏のすごさを改めて感じました。
私自身法話を考えるとき、定期的に話をするような現場では「できるだけ同じ話はしないようにしよう」と心がけています。
しかし、今回の一龍齋 貞弥氏の話しを聞いて、
「何度も同じ内容の話しをしても、その内容が伝わり感動をしていただくような法話をしなくてはいけない。」
と、少しでも内容が伝わるように話し方も工夫していく必要性を強く感じました。
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