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世界卓球に現れた「チームコリア」に感じる違和感

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先日のブログでは南北朝首脳会談で2人の責任者が共に国境を超える姿に学んだこと書きました。
※詳しくはこちらをご覧ください。



これまでにも様々な問題があり、これからも解決しなければならない問題は多くあるとは思いますが、これまで対立関係にあった2つの国の責任者が手を取り合う姿は決して悪いものではなかったと思います。



しかし、その流れを利用した(!?)違和感のある出来事が遠く離れたスウェーデンの卓球大会で起こりました。



世界卓球団体戦で事件は起こりました。



私は中学校から卓球をしている卓球好きなので日本も参加するこの大会に注目をしていました。日本女子は予選を1位通過し決勝トーナメント進出です。



そして、決勝トーナメントで対戦する相手は「韓国と北朝鮮試合の勝者」のはずでした。



ところが、なんとこの試合は両国が握手をして、実際にプレーをすることなく終わったのです。



しかも、両国が合同チームとなって日本と対戦することになったのです。



スポーツの世界に政治が直接的に影響を与えた世界中探してもなかなか見ることができないできことでしたし、ルールを守ることが前提として行われるスポーツの根幹をも揺るがす事件だったと思います。



禅宗の修行のひとつに坐禅があります。


坐禅は現在多くの方に受け入れられ、一般の方にも実践をされている方が大勢いらっしゃいます。


坐禅を始めた方によく聞かれるのが


「坐禅をすると心を無にすることができるはずなのに、私はいろいろなことが頭に浮かんできてしまいます。これでは坐禅をする意味がない気がしてしまいます・・・」


といった話です。私はこのような質問をされたとき、ある和尚様が分かりやすく答えていらっしゃった言葉を使わせていただいています。



その和尚様は



坐禅は心の掃除です。

掃除をするためには荷物をどかさなければいけません。

しかし、部屋を片付けているときに荷物が届くことがあります、このとき届いた荷物を空けてしまうと掃除が進みません。届いた荷物を開封することなく、いったん部屋の隅においておけば掃除は続けることができます。

坐禅も同じです。静かに坐っていると様々なことが頭に浮かんできます。しかし浮かんできことを発展させなければ良いのです。

「今日の晩御飯は何にしよう」と突然思い浮かんでしまうこともあります。しかし、その時に「カレーにしようかな!?、ラーメンにしようかな!?カレーなら材料はあれかな?」などと発展させてしまえば、心は乱れてしまいます。

「あ、思い浮かんだ」それだけでとどめて置けば良いのです。





と説明をされていました。


大切なことをしているのに、余分なことを発展させてしまうことはもったいないことです。




今回の世界卓球で政治的な良い面を、スポーツの世界に持ち込んだことは、坐禅をしながら晩御飯のメニューを考えるようなものです。



忙しい日々を送る人が時間を割いて坐禅会に参加して帰宅後に



「坐禅をしながら晩御飯のメニューを考えてきたよ」



と料理を出されても違和感を感じるように、必死に努力を重ねた人だけが参加することができる世界的な大会での出来事に違和感を感じてしまいました・・・
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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