「やった方が良いならやるよ!」ではダメ・・・

子供坐禅会などで、小学生に手伝いを頼むと
「はい!」
と気持ちの良い返事を返してくれる子供と出会うことがあります。
清々しい気持ちになります。
なぜ 「はい!」 という返事は気持ちが良いのでしょうか。
仏教の言葉を使うと「分別【ふんべつ】」がないからだと思います。
分別とは
「良い」と「悪い」など2つに分ける考え方であり、仏教では分別をしないことを説いています。
子供坐禅会のお茶の時間に
「お菓子を配って!」
とお願いをすると、間髪入れずに
「はい!」
と返事をして動き出す子供もいます。
これが実に清々しいと感じています。
間髪を入れないから清々しいのです。
間髪が入ると言うことは
「やった方が良いかな!??」
という分別の心が出てきてします。
わずかな差ではありますが、
「・・・してください!」
と言われたときに
「・・・はい!」
となるのか
「はい!」
となるのかでは、やはり
「・・・」
は無い方が良いのです。
しかし、私も何かを頼まれたときなど、返事にも「・・・」が入ってしまいます。
子供達の清々しい「はい!」という返事に触れるたびに、自分自身の「・・・」を取り除くための努力を続けていかねばと考えています。
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