蝶に教わった こだわらない心 と 御縁

蝶がいます。
妻が年末に見つけたさなぎが、今日羽化して飛び立っていきました。

冬にさなぎになった場合、羽化するまでの期間がこんなにも長いことを知りませんでした。
ちなみにさなぎがいた場所は・・・

なんとゴミ箱のフタ!
「ゴミ箱の中なんて汚い場所!」
と思うのは私達人間。
えり好みすることなく成長したのは、自然の中で生きる蝶。
雨風が防げるゴミ箱のフタは、冬を越すために、もってこいの場所だったのかもしれません。
蝶に「ゴミ箱は汚い」などという思い込みがあれば成長し、飛び立つことはできなかったでしょう。
しかし、蝶の「こだわりのない心」と行動力だけで、さなぎになり、蝶になることができたのかと言えばそうではありません。
さなぎを見つけた人が、取り除くことよりも羽化するところに強い関心を示したこと。
さなぎを見つけた人が、蝶などの虫に詳しい人に、さなぎの期間が長いことを教えてもらったからこそ、時間が経ってもさなぎは排除されなかったこと。
たまたま、羽化しそうなことに気がついて、アドバイス通りにフタを空けておいたこと
など多くの「御縁」によって生かされていたのです。
臨済宗妙心寺派の教えである生活信条に
生かされている自分を感謝し 報恩の行を積みましょう
とあります。
「生かされていること」はついつい忘れてしまいます。
自分の力で生きているつもりになってしまいます。
だからこそ、「生かされている自分を感謝し」と生かされていることを忘れてはいけないと言葉になっているのだと私は考えています。
蝶が多くの御縁に生かされているように、私自身も生かされていることを忘れてはいけないと蝶に教わりました。
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