夫婦は空気のような存在 【私は空気になりたい】 その2
空気があるから 青い空も 赤い夕陽も 楽しめる。
「空気のような夫、空気のような妻」は、最上級の誉め言葉であり目指すべき姿。
「夫婦は空気のような存在だという言葉があります。皆さんは空気のような存在ってどのような存在だと思いますか。」
とある和尚様が話されていました。
「夫婦は空気のような存在」
一般的に誉め言葉としては使われていない気がします。
しかし、空気があるから楽しめることがあります。
空の色です。
太陽の真っ白な光が空気にぶつかって赤色や青色に分かれます。
青色は短い範囲にしか届きません。
赤い色は遠くまで届きます。
たくさんの空気に光がぶつかれば 赤い光だけが残るのです。
夕焼けは赤く見えるのは太陽の光がたくさん空気にぶつかっているからなのです。

きれいな青空を見るとすがすがしく感じます。

美しい夕焼けに感動することもあります。
月には空気がありません。
ですから太陽の光は、月面にそのまま届きます。
空気がないから空の色が変わらないどころか、空もありません。
月では人間など強すぎる光にすぐにやられてしまいます。
空は空気なのです。
目には見えないはずの空気の力によって、美しい空が見えたとき私達の心は良い方向へと流されていきます。
さらに空(空気)によって私達は守られているのです。
雲が出て空が見えなくなることがあります。
そんなとき飛行機で雲の上に行けば、

そこには美しい空がまっています。
仏教では私達の心を惑わす煩悩などを「雲」に例えることがあります。
自分自身が作り出した煩悩という名の雲によって、いつでも自分を包み込んでくれていた空が見えなくなってしまうのです。
しかし、どこに行っても空は自分を包み込んでくれているのかと言えば、残念ながらそうではありません。
自分が地球を飛び出して月に行ってしまえば、空気は自分を守ってはくれません。
月までついてきてくれないのです。
私達が空を見ることができないと感じるのは、自分の心が曇ってしまうか、自分が飛び出してしまったときだけなのです。
美しい空を見たいと感じるならば、自分の心を調え、自分の心がどこかに飛んでいかないようにすることしかできないのかもしれません。
「夫婦は空気(空)のような存在」
を実現するには
夫婦がともにお互いのことを思いやり、心を調えた生活を送ることが必要不可欠です。
だとするならば、
「空気のような夫、空気のような妻」は、最上級の誉め言葉であり目指すべき姿なのです。
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