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保育園の親子坐禅体験  【平成29年度】

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 東光寺(静岡市清水区横砂)の境内ある袖師保育園の年長組園児たちが坐禅体験にやってきました。



 しかし、いつもとは少し様子が違います!



 この日は保護者と一緒に座ります!!



 1年に1回の親子坐禅体験です。



 大好きなお家の人が見てくれている、一緒に体験をしてくれるとあって、子供達は多少ソワソワしています。



 しかし、さすがに2年間毎月坐禅をしてきた園児達です。



「カチッ」と 坐禅開始の合図がなれば真剣に坐ります!!



 年中組のときから一生懸命坐禅に取り組む姿を思い出しながら、静かな本堂で一緒に座ることができてうれしかったです。



 坐禅の前の入堂(本堂への入り方)の仕方や、坐禅後のお参り、茶礼【されい:行儀よくお茶を飲む】など、全ての面で園児が保護者の見本となっていました。



 もうすぐ、卒園をしていく園児達ですが、卒園と同時に坐禅も卒業することがないように願い、「親子坐禅体験」に参加してくださった保護者の方には、



「なぜ、袖師保育園の園児は毎月坐禅をしているのか」



ということについて話をさせていただきました。




なぜ子供に坐禅を体験してもらいたい理由はたくさんあります。



その一つを明治大学文学部教授の齋藤孝先生は著書『10歳までに身につけたい「座る力」』の中で、分かりやすい言葉で紹介してくださっていますので御紹介させていただきます。




ちゃんと座れることと勉強ができること、あるいは社会人として安定して生き抜くことは明らかに相関しています。座る力は生きる力です。それは早い段階で身につければつけるほど、あとの人生が楽になります。「座る力」こそが、一生の中で最大の武器になります。






と著書の冒頭に書かれ、様々な体験などを通して、坐る力が大切だと言うことを細かく説明してくださっています。さらに、




キレやすい子やメンタルが弱い子は、坐禅や呼吸法を使って、静かで落ち着いた精神状態を習慣化し、おだやかさを獲得する方向にもっていく必要があります。

坐禅によってなぜメンタル面が強くなるのかというと、なにか事件が起きても過剰に反応しないブレない心を育てるからです。坐禅と言うのは、事実を見てありのままに受け止めることです。どんなことが起きようと、静かに受け止めるのが坐禅のスタイルです。それがメンタルの強さにつながります。

※メンタル【mental】心に関するさま。精神的。心理的。






と、坐禅そのものも説明をしてくださっています。



保育園の園児には2年間かけて坐禅の座り方や呼吸の仕方を伝えてきており、多くの園児が姿勢よく呼吸を調えることができるようになっています。せっかく身につけた実践方法を忘れないためにも、園児や保護者の方々には東光寺の子供坐禅会などに積極的にご参加いただければ幸いです。
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人物紹介

新米和尚

Author:新米和尚
横山友宏
東光寺 副住職
【静岡市清水区横砂】

中学校で理科を教えていた男がある日突然和尚になった。(臨済宗妙心寺派)そんな新米和尚による、仏教やお寺についての紹介をします。 気軽に仏教やお寺に触れていただければと思います。


元:中学校教師
  (理科・卓球担当)

現:臨済宗妙心寺派の和尚
2人の娘の父親であり、育児にも積極的に参加し!?失敗を繰り返す日々を送る、40代を満喫しようとしている どこにでもいる平凡な男

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