大般若シリーズ【8】 和尚さんがパラパラしているときに、私は何をしていればいいの??
私は臨済宗の僧侶です。
臨済宗の葬儀には多く出頭をしたり参列をしたことがあります。
縁あって、他の宗派の葬儀に参列したこともありますが、唱えるお経が異なることが多いためため戸惑うことは珍しくありません。
そんな時、経本を配っていただいて
「○○ページのこのお経を一緒にお唱え下さい」
と言われるとお経を安心してお唱えすることができます。
逆に初めて聞くお経を唱えられると、全くついて行くことができず残念に感じたりします。

東光寺(静岡市清水区横砂)では、毎月1月7日に大般若祈祷会が行われます。お寺関係者の間では大般若【だいはんにゃ】と呼ばれている行事です。
この法要は1300年以上続くもので、六百巻にもなる「大般若経【だいはんにゃきょう】」という経典を読み、その功徳によって全ての障害が取り除かれ仏道が成就することを祈る儀式です。
※過去の開催報告では写真も使って方法全体の流れを説明していますので、興味のある方はご覧ください。
先日から、大般若祈祷会【だいはんにゃきとうえ】の法要でお経の本をパラパラとめくる、転読【てんどく】というものがあることを紹介させていただいています。
※以前の記事
転読 その1「叫んで パラパラして また叫ぶ! すごい迫力だったね!!」

東光寺の大般若祈祷会では皆様とお経の本を配らさせていただき、般若心経を一緒にお唱えしていただきます。
そして、転読が始まります。
一般の方から「このとき何をしたらいいのでしょうか???」と聞かれることがあります。
お経ならば経本を見ながら一緒にお唱えすることができます。
しかし、転読を一緒にするわけにはいきません・・・
私は個人的に
「僧侶が転読をしている際に、皆様は配布してある般若心経の最後の部分の羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提薩婆訶 【ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか】を心の中でお唱え下さい。」
と話をしています。
転読中(経本をパラパラとしている)の僧侶は
「叫んで パラパラして また叫ぶ!」
をしていると思われています。
しかし、実際には法要の行い方を詳しく書いた書物に、転読について
と書いてあるのです。
難しい言葉が出てきてしまいましたが、
暗誦【あんじゅ】とは暗記したことを口に出して 唱えることであり、
陀羅尼【だらに】とは、仏教の言葉であり、仏教語辞典には
仏教で用いる呪文の一種で,本来,修行者が心の散乱を防いで集中し,教法や教理を記憶し保持するために用いた呪文。
と書いてあります。
つまり、パラパラとしているときに、大切な言葉を唱えているのです。
その言葉にはいくつか種類があるのですが、一番身近なのが般若心経の最後の部分でもある
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提薩婆訶 【ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか】
なのです。
この大切な言葉は僧侶以外が唱えてはいけないということはありません。
どなたでも唱えていただくことができます。
僧侶の転読が始まったときにはぜひ一緒に
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提薩婆訶
とお唱えしていただければと考えています!
臨済宗の葬儀には多く出頭をしたり参列をしたことがあります。
縁あって、他の宗派の葬儀に参列したこともありますが、唱えるお経が異なることが多いためため戸惑うことは珍しくありません。
そんな時、経本を配っていただいて
「○○ページのこのお経を一緒にお唱え下さい」
と言われるとお経を安心してお唱えすることができます。
逆に初めて聞くお経を唱えられると、全くついて行くことができず残念に感じたりします。

東光寺(静岡市清水区横砂)では、毎月1月7日に大般若祈祷会が行われます。お寺関係者の間では大般若【だいはんにゃ】と呼ばれている行事です。
この法要は1300年以上続くもので、六百巻にもなる「大般若経【だいはんにゃきょう】」という経典を読み、その功徳によって全ての障害が取り除かれ仏道が成就することを祈る儀式です。
※過去の開催報告では写真も使って方法全体の流れを説明していますので、興味のある方はご覧ください。
先日から、大般若祈祷会【だいはんにゃきとうえ】の法要でお経の本をパラパラとめくる、転読【てんどく】というものがあることを紹介させていただいています。
※以前の記事
転読 その1「叫んで パラパラして また叫ぶ! すごい迫力だったね!!」

東光寺の大般若祈祷会では皆様とお経の本を配らさせていただき、般若心経を一緒にお唱えしていただきます。
そして、転読が始まります。
一般の方から「このとき何をしたらいいのでしょうか???」と聞かれることがあります。
お経ならば経本を見ながら一緒にお唱えすることができます。
しかし、転読を一緒にするわけにはいきません・・・
私は個人的に
「僧侶が転読をしている際に、皆様は配布してある般若心経の最後の部分の羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提薩婆訶 【ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか】を心の中でお唱え下さい。」
と話をしています。
転読中(経本をパラパラとしている)の僧侶は
「叫んで パラパラして また叫ぶ!」
をしていると思われています。
しかし、実際には法要の行い方を詳しく書いた書物に、転読について
「・・・(略)・・・扇を啓く【ひらく】ように転読する。その際、後に記すような陀羅尼【だらに】を暗誦【あんじゅ】する」
と書いてあるのです。
難しい言葉が出てきてしまいましたが、
暗誦【あんじゅ】とは暗記したことを口に出して 唱えることであり、
陀羅尼【だらに】とは、仏教の言葉であり、仏教語辞典には
仏教で用いる呪文の一種で,本来,修行者が心の散乱を防いで集中し,教法や教理を記憶し保持するために用いた呪文。
と書いてあります。
つまり、パラパラとしているときに、大切な言葉を唱えているのです。
その言葉にはいくつか種類があるのですが、一番身近なのが般若心経の最後の部分でもある
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提薩婆訶 【ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか】
なのです。
この大切な言葉は僧侶以外が唱えてはいけないということはありません。
どなたでも唱えていただくことができます。
僧侶の転読が始まったときにはぜひ一緒に
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提薩婆訶
とお唱えしていただければと考えています!
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