お札の意味 【除夜の鐘 その2】
お札の意味 【除夜の鐘 その2】

東光寺(静岡市清水区横砂)では毎年12月31日に除夜の鐘を撞きます。
東光寺の除夜の鐘はどなたでも撞いていただくことができるものです。
そして、除夜の鐘を撞いていただいた方に1枚ずつお渡ししている「お札」があります。
先日は、お札の表書きについて紹介をさせていただきました。

これが表書きです。
※お札の意味 【除夜の鐘 その1】はこちらをご覧ください。

そして、裏はこのようになっています。
裏には日付と数字が書かれています
第一番から始まって

第二番、第三番・・・と続きます。
これは何番目の除夜の鐘をついたかを示しています。
除夜の鐘といえば一般的には108回つくということになっていますので、昨年までこの「お札」の裏側は108番までしか作っていませんでした。

しかし、ここ数年は108人以上の方が除夜の鐘を撞きに来てくださいますので途中で御札がなくなってしまっては申し訳ないということで、
108番の次も108番、
その次も108番・・・
と、108番目の札を複数枚用意していました。
その際、
「何で除夜の鐘は108回撞くのだろう?」
と疑問に感じて調べてみようと考えました。
108個の煩悩を払うために108回除夜の鐘を撞く
ということまでは知っていましたので、具体的にはどんな煩悩があるのか調べたくなったのです。
もしも、108個の煩悩というものが具体的にどこかに記されているならば、是非この「お札」の裏にも
「何番目のどのような煩悩を払うために撞いた」
ということを書きたいと考えました。
しかし、なかなか108個の煩悩を具体的に示した文献は見つからず、多くの仏教に関する本を読んでみるといくつかの説が出ていることに気がつきました。
「仏教語源散策(中村元先生)」にも108についての解説がありましたが・・・
具体的な煩悩の名前や種類の紹介はなく、複数の説が紹介されていました。
また、さらに調べていると「108」という数は様々な場面で使われており、煩悩が108あるから108なのではなく、大変数が多いことを示していることもあるようです。
と、言うことは、除夜の鐘は108回だけでなく、何度撞いてもいいと考えることができるはずです。
人間には数多くの煩悩があることを「108」に例えているならば、109以上の煩悩があっても、なんら不思議はありません。
109個以上に煩悩があるとなれば、その煩悩を滅するためには109以上の除夜の鐘のつかなくてはいけない!!
ということになります。

ですから、今年から多くの方に来ていただき、数多くある煩悩を1つずつみんなで払っていただきたい、ということで109、110・・・と新たな数字を書き足しました。
108以上の数が書かれた「お札」を受け取った方の中には驚いた方もいらっしゃるかと思いますが、108以上の数字を見たとき、
私達には多くの煩悩がある。しかし、その煩悩を私たちは自身が振り払うことができるのだ
と、いうことを108以上の数字を見た時にも是非感じていただければと思います。

東光寺(静岡市清水区横砂)では毎年12月31日に除夜の鐘を撞きます。
東光寺の除夜の鐘はどなたでも撞いていただくことができるものです。
そして、除夜の鐘を撞いていただいた方に1枚ずつお渡ししている「お札」があります。
先日は、お札の表書きについて紹介をさせていただきました。

これが表書きです。
※お札の意味 【除夜の鐘 その1】はこちらをご覧ください。

そして、裏はこのようになっています。
裏には日付と数字が書かれています
第一番から始まって

第二番、第三番・・・と続きます。
これは何番目の除夜の鐘をついたかを示しています。
除夜の鐘といえば一般的には108回つくということになっていますので、昨年までこの「お札」の裏側は108番までしか作っていませんでした。

しかし、ここ数年は108人以上の方が除夜の鐘を撞きに来てくださいますので途中で御札がなくなってしまっては申し訳ないということで、
108番の次も108番、
その次も108番・・・
と、108番目の札を複数枚用意していました。
その際、
「何で除夜の鐘は108回撞くのだろう?」
と疑問に感じて調べてみようと考えました。
108個の煩悩を払うために108回除夜の鐘を撞く
ということまでは知っていましたので、具体的にはどんな煩悩があるのか調べたくなったのです。
もしも、108個の煩悩というものが具体的にどこかに記されているならば、是非この「お札」の裏にも
「何番目のどのような煩悩を払うために撞いた」
ということを書きたいと考えました。
しかし、なかなか108個の煩悩を具体的に示した文献は見つからず、多くの仏教に関する本を読んでみるといくつかの説が出ていることに気がつきました。
「仏教語源散策(中村元先生)」にも108についての解説がありましたが・・・
具体的な煩悩の名前や種類の紹介はなく、複数の説が紹介されていました。
また、さらに調べていると「108」という数は様々な場面で使われており、煩悩が108あるから108なのではなく、大変数が多いことを示していることもあるようです。
と、言うことは、除夜の鐘は108回だけでなく、何度撞いてもいいと考えることができるはずです。
人間には数多くの煩悩があることを「108」に例えているならば、109以上の煩悩があっても、なんら不思議はありません。
109個以上に煩悩があるとなれば、その煩悩を滅するためには109以上の除夜の鐘のつかなくてはいけない!!
ということになります。

ですから、今年から多くの方に来ていただき、数多くある煩悩を1つずつみんなで払っていただきたい、ということで109、110・・・と新たな数字を書き足しました。
108以上の数が書かれた「お札」を受け取った方の中には驚いた方もいらっしゃるかと思いますが、108以上の数字を見たとき、
私達には多くの煩悩がある。しかし、その煩悩を私たちは自身が振り払うことができるのだ
と、いうことを108以上の数字を見た時にも是非感じていただければと思います。
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