子供坐禅会の目標は 坐禅会が無くなることです【その3】
薄い壁なら破りやすい

お寺で生活をしていると、障子が破れる現場をよく見ます。
意外と簡単に破けます・・・
誤って手が当たってしまった。
持っていた物が当たった。
同じ力で壁に当たっても壁に穴が開くことはないのに、障子だと簡単に破けます・・・
仏教では、人は生まれながらに仏様と同様に尊い心をいただいていると説いており、このことを臨済宗中興の祖とも言われる白隠禅師は、衆生本来仏なり【しゅじょう ほんらい ほとけなり】という言葉で表現をされています。
しかし、私達は普段の生活を送ることで、知らず知らずのうちに生まれながらにいただいた尊い心を膜で覆い、壁を作って見えなくしてしまうとも言われています。
私は、何もないところに障子ができ、壁になり、壁がどんどん厚くなるようなものだと考えています。
と、いうことは人間にできてしまう膜や壁も薄い内になら破りやすいはずです。
この、壁を破る方法の1つが「坐禅」です。
だからこそ、子供坐禅会に参加することで薄い膜を壊し続けることも大切なことだと考えています。
- 関連記事
-
- 保育園児の坐禅体験 【平成30年2月】 (2018/02/16)
- 子供坐禅会の目標は 坐禅会が無くなることです【その4】 (2018/01/08)
- 子供坐禅会の目標は 坐禅会が無くなることです【その3】 (2018/01/07)
- 平成29年 冬休み子供坐禅会 開催報告 (2017/12/31)
- 「2」の引退 (2017/12/30)