これが時代の象徴です

東光寺(静岡市清水区)の境内にある保育園の事務の仕事をしている都合上、清水区役所に行くことが多くあります。
その際、必ず通る場所(1階の奥)に記念撮影をするための場所があります。
普段は2つのイスが並んでいて「ハッピーウェディング」と言った文字が飾ってあります。
区役所に婚姻届けを出した人が記念に写真撮影をするために設置しているように感じます。
先日、ここの前を通るとクリスマスバージョンになっていました。
微笑ましい光景であり、楽しい気持ちになります。
しかし、それと同時に寂しい気持ちにと情けない気持ちになります。
・・・クリスマス
・・・Christmas
・・・イエスキリストの誕生を祝う日
・・・それがクリスマス!
「役所に宗教行事を持ち込むな!」なんてトンチンカンなことを言うつもりはありません。
日本国憲法が規定する政教分離の原則から、特定の宗教の記念日“だけ”を特別扱いしないで欲しいのです。
公教育に宗教を持ち込んではいけないのではなく、特定の宗教だけを取り上げて布教することが認められていません。だからこそ12月はクリスマスならば、4月は仏教、12月は天皇誕生日など、より多くのバリエーションを取り入れてもらいたいのです。
それと同様に、多くの人々、多くの宗教心を持った人々が行きかう公的な場所である区役所で特定の宗教行事を取り上げていることに気がつかない人が多いことに寂しい気持ちになります。
また、残念ながらお釈迦様の誕生を祝う降誕会(花まつり)の時期に、この場所が仏教色に染まることはありません。僧侶として仏教の教えを伝えていかなくてはならない私の力不足を強く感じて情けない気持ちになります。
ですから、区役所にクリスマスコーナーができていたことに気がついたとき、何年かかったとしてもクリスマスと同様に仏教の降誕会コーナーができるようにがんばろうと心に誓いました。
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