みんな一緒!!
と言われたことがあります。また、
「みんな生まれたときから、仏様のような尊い心をいただいている。」
とも言われます。
科学の世界で、同じことを伝えてくれている方がいました。

宇宙飛行士の若田光一さんです。
若田光一さんは日本人で初めて国際宇宙ステーションの船長として宇宙に滞在したことがある宇宙飛行士です。
若田さんが書いた「宇宙飛行」という本を読みました。
この本は様々な質問に対して答えて行くような書き方をしています。その中に若田さんに
「国際宇宙ステーションの中で争いが起こったらどうするんですか」
という質問がありました。
若田さんはこの質問に対して次のように答えています。
まず長期滞在ミッションに任命される宇宙飛行士はチームワークを維持し集団としての仕事をしっかりと行うための訓練を受けています。一緒に宇宙に飛ぶ仲間は素晴らしい人たちばかりなのでケンカはありません。
もちろん意見の相違はあります。文化、習慣、宗教、言葉が異なる国の人たちが集まる国際宇宙ステーションで仕事をするためには、お互いのコミュニケーションが鍵です。
と書いてあります。さらに若田さんは次のようなことに気がついたと書いてあります。
宇宙飛行士という仕事を通して世界の多くの人々と知り合う機会を得ましたが、
私は人間を一つのボールだと考えると、その人のバックボーンにある国、文化、宗教、言語などはボールの表層を覆っている薄い膜に過ぎないと思っています。
ボールの芯にある構成や思いやりの心など、その人の人格を形成している核の部分は出身国とは関係がないと感じています。
最初はその人が生まれ育った国の習慣だと感じていたことも、実はその人自身の個性だったということもあります。
人間は一皮むけば同じなわけです。
このように書いております
若田さんが「人間は一皮むけば同じなわけです」と表現したものこそ、
「みんな生まれたときから、仏様のような尊い心をいただいていることに気がつけば、みんなが幸せに生きていくことができる。」
ということなのではないでしょうか。