矛盾する(!?)教え
仏教の教えをまとめた「仏教聖典」の中に
さとりを得ようと思うものは、欲の火を去らなければならない。干し草干し草を背に負う者が野火を見て避けるように、さとりの道を求める者は、必ずこの欲の火から遠ざからなければならない。

という言葉があります。しかし、同じ「仏教聖典」の中には
種はまかれてから、農夫の辛苦と、季節の変化を受けて芽が生じ、ようやく最後に実を結ぶ。さとりを得るのもそのように、戒と心の統一と智慧の三学を修めているうちに次第に煩悩が滅び、執着が離れ、ようやくさとりの時が来るのである。

という言葉もあります。
「欲を避けなさい」と「煩悩を滅ぼす」という言葉が出てきます・・・
「逃げなさい」と「やっつけろ」と言っているように感じます。
「逃げながら戦うのか!?」と考えてしまうかもしれません。
「どっちかはっきりさせてよ!」と考えてしまうかもしれません。
もちろん、どっちも正解です。
昨日のブログで紹介させていただいた
知人が傷だらけのスマートフォンを持っていたので、
私「スマホの画面が割れてるけど大丈夫?」
知人「大丈夫、これは画面に張った保護フィルムが傷ついただけ!」
とフィルムをはがしました。
割れたフィルムを外したら、割れた画面が出てきました・・・
※記事はこちらです。
という話が、欲を避けることと煩悩を滅ぼすことの両方の大切さを示しているように感じます。
悟りの世界に到達するために欲を避けると同時に、煩悩を滅ぼす必要があるように、スマートフォンの画面を守るためには、保護フィルムを貼り、そもそもフィルムが活躍をするような衝撃を与えないようにすることも大切だと改めて感じました・・・