人として本当の姿が仏様

私の名前は「友宏」です。
一般的には「ともひろ」と読みますが、僧侶として読む場合には「ゆうこう」と読みます。
電話等で名前を聞かれたときは

「友達の友に、うかんむりにカタカナのナムと書きます」
と説明しています。
先日、ある和尚様の法話の中で漢字の中にある「ム」について話を聞かせていただきました。

私や公、などの漢字には「ム」が使われています。
私の「宏」にも使われていますが、この「ム」は「自分を表す古い字」と教えていただきました。

そして「ム」という字の意味を知った時、「仏」という字が非常におもしろい作りだと感じました。
仏教では、人は生まれながらに仏様と同様に尊い心をいただいていると説いており、このことを臨済宗中興の祖とも言われる白隠禅師は
衆生本来仏なり
という言葉で表現をされています。
「イ:ニンベン」はその名の通り「人」を表しますし、「ム」は「自分を表す古い字」です。
「自分」ということは「本来の自分」を意味していると考えれば
「仏」という字は「人間(人)としての本当の自分」とも読み取ることができます。
ですから「人としての本当の姿こそが仏である」とも感じることができるのではないかと気がついたときは少しうれしかったです・・・
もちろん、普段の生活の中で「人」ばかりが大きければ、バランスも崩してしまうよう、人としての自分の生活ばかりを大切にしていてはいけないことも表現しているように感じます。

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